MEOコラム

ウェブコンテンツはGoogleマップランキングに影響しない!?海外の考察をご紹介

Googleマップで上位表示させるために、サイテーションの一環として、ブログ等ウェブサイトのコンテンツやキーワードを充実させているビジネスオーナーは多いと思います。しかし、Googleビジネスプロフィール(以下GBP)に関連するウェブサイトのコンテンツ以外はランキングには影響を与えない、という考察記事があるようです。

今回は、「ウェブサイトのコンテンツがGoogleマップのランキングを上げない理由」を考察した海外記事をご紹介したうえで、当社の見解についても付記させていただきます。

参照:
https://searchengineland.com/website-content-google-maps-keyword-rankings-453143

実験概要と結果

参照記事の著者、クリス・スミス氏は1年間、検証のためにある実験を行いました。

まず、「hypnerotomachia enhancement」という架空のキーワードフレーズに最適化されたウェブページを作成しました。「hypnerotomachia」は、アルドゥス・マヌティウスが出版した本『Hypnerotomachia Poliphili』に由来しています。完全な造語であり、これまでこのフレーズを使用した企業やウェブサイトはありません。

この実験は、既存のGBPやウェブサイトに存在しないフレーズをGoogleマップが新しいコンテンツとして認識し、そのキーワードを対応するGBPに関連付けるかどうかを確認するためのものです。

この実験の概要は、次のとおりです。

①クリス・スミス氏の所属事務所のウェブサイトに、「hypnerotomachia enhancement」専用ページを公開しました。

(画像引用:https://argentmedia.com/services/hypnerotomachia-enhancement/)

②サイト全体のトップナビゲーションにリンクしました。

③インデックス登録のためにGoogle Search Consoleに送信しました。

ウェブサイトのコンテンツを処理するのに時間がかかる可能性があるため、数か月間ページを公開したままにしました。

しかし、その後数か月、Googleマップで「hypnerotomachia enhancement」を検索しても、一度も表示されることはありませんでした。

(画像引用:https://searchengineland.com/website-content-google-maps-keyword-rankings-453143

対照的に、このページは通常検索結果の1位にランクされ続けました。

(画像引用:https://searchengineland.com/website-content-google-maps-keyword-rankings-453143

結果からみる考察

今回の実験結果から、ウェブコンテンツは通常検索ランキングでは認識されたものの、Googleマップの順位には影響を与えなかったと、スミス氏は述べています。

今までは「キーワードを使用してウェブサイトのコンテンツを最適化する」と、「Googleマップのランキングが向上する可能性がある」と主張されてきました。 

ただし、GoogleがGBPリストを導入する前は、この主張は通用したかもしれません。

現在、ウェブサイトのコンテンツは、Googleマップやローカル検索におけるキーワードの関連性に、直接的な影響を与えることはほとんどないようです。

ブログ作成や、新しいウェブページ作成することがGoogleマップでのランク付けに役立つと期待しているのであれば、それは時間や予算を無駄にしていることになるでしょう。

また、場所をキーワードにしたページ(画像のように、市区町村の部分だけを変更したもの)を作成しても、その場所からの検索で該当GBPがより頻繁に表示されるようになるわけではありません。

(画像引用:https://developers.google.com/search/blog/2012/01/doorway-page)

さらにこれらの種類のページを複数作成すると、ドアウェイページ(誘導ページ)とみなされ、Googleのスパムポリシーに違反する可能性があるため注意が必要です。

マップで上位表示するには

上述のように、コンテンツの追加でGoogleマップのランキングが向上しないとしても、通常の検索結果に上位表示されるようになる可能性はあるでしょう。

しかしながら、ユーザーはローカルビジネスを探すとき、通常の検索結果よりもGoogleマップに頼ることが多いのです。また、多くのユーザーはGoogleがローカルに関連のある結果を自動的に表示すると認識しているため、検索時に地名を含めず「近くの〇〇」等で検索することにも留意する必要があります。

くわえてモバイル検索がデスクトップ検索を上回り続けている現状を考えると、Googleマップでローカル検索結果にランクインすることは非常に重要であるということがいえます。

では、Googleマップで上位表示されるためにはどうするべきでしょうか?

結論としては、GBPを使用してビジネス情報を登録・更新することです。

これについてはGoogleはヘルプページ内の「Googleでのローカルランキングを向上させる方法」で「ローカル検索結果であなたのビジネスが見つかる頻度を最大限に高めるには、GBPの情報が正確で、完全かつ魅力的であることを確認してください。」と述べています。

(参照Googleヘルプ:https://support.google.com/business/answer/7091

Googleによると、ローカル検索結果は、主に関連性、距離、知名度に基づいています。

関連性とは、GBPがユーザーの検索内容とどれだけ一致しているかを指し、距離は、検索時の位置情報からどれだけ離れているかを考慮します。

知名度とは、ビジネスの知名度を指します。例えば、有名な美術館、ランドマーク的なホテル、有名なブランドなどは、ローカル検索結果でも目立つ傾向があります。

更にこれにレビュー数と評価など総合した結果が反映されています。レビュー数と肯定的な評価が増えるほど、ビジネスのローカルランキングは向上する傾向にあるようです。

当社(パルティータ)の見解

今回の記事は補足が必要な項目が多いと判断したため、当社の見解を以下に付記することにしました。

Googleマップの上位化にはGBPに登録、更新する必要があるという結論には当社としても十分同意できるものの、それまでの一連の考察については疑問を感じざるを得ない部分がいくつかあります。

前提として、ウェブ上にただコンテンツを作成しただけでは、MAP上のランキングに反映されるはずがなく、これは考えてみれば当然のことです。本記事はそのことを検証し、考察している内容となっているのですが、当社としては、このことは検証するまでもない事実であると考えています。

そもそもGoogleマップの順位はGBP情報をベースに集計されており、GBPが謂わば、MAP検索上のホームページのようなものとして機能しています。ページが存在しないのにランキングが上昇するはずもなく、また、ページが存在しない状態で通常のウェブサイトに副次的にコンテンツを投下しても、それは意味のない行為と言わざるを得ません。

スミス氏が本文で指摘している通り、GBPが導入される前にはウェブコンテンツがMAP検索に直接的な影響を持っていた可能性もなくはありませんが、GBP導入以降はMAP検索はGBPありきとなっており、対応するGBPがなければコンテンツは存在しないにも等しいということになります。

このことから、スミス氏の結論である「ウェブコンテンツはGoogleマップランキングに影響しない」というのは、端的に誤りであると言えます。

なぜならば、今回の検証では対応するGBPが存在しておらず、そもそもの検証の前提から間違っているからです。

対応するGBPを新規に登録(ただし、今回のように実際にそのようなビジネスがなければ規約違反にあたるため注意が必要です)し、コンテンツを充実化させることがまず必要で、しかる後にそのビジネスに対応するウェブコンテンツを作成することで、マップ検索の順位に相応の影響を与えることが可能になります。

GBPに対応するウェブコンテンツは通常、サイテーション(言及元)として機能することが知られており、GBP情報が正確に登録され、かつサイテーションサイトに対応する店舗基本情報が詳しく記載されて初めて、MAPランキングが上昇する可能性が出てきます。

この点を無視して検証をすすめても意味がないと言わざるを得ず、本記事については鵜呑みにしないことをお勧めいたします。

とはいえ、スミス氏の記事の結論である「マップで上位表示するには」の項目については、当社としても氏の指摘に概ね同意しています。

MAPランキングの上位化にはGBPをまず登録し、情報を随時更新していくことが最も重要です。そのうえで、ウェブコンテンツをサイテーションとして機能させ、MAPランキングに影響を与えるようにするためには、サイテーションサイトにGBPに対応した情報をきちんと掲載したうえで、誘導サイトとならないよう、一般ユーザーに有意義な情報を提供していく必要があるのです。

まとめ

今回は、ウェブコンテンツとGoogleマップランキングの関連性について紹介しました。

Googleマップのランキングを上げるためには、まずはGBPの情報を充実させることがなによりも重要です。そのうえで、対応するサイテーションサイトに情報を充実させることができれば、ランキングへの更なる好影響が期待できるものと考えられます。

GBPの運用管理、MEO対策にお悩みのある方は、ぜひ一度プロにご相談ください。

MEO対策を行っていない方はもちろん、すでにMEO対策を行っている方であっても、効果を実感できない方や社内での運用に限界を感じている方へ、弊社ではMEO対策に関するサポートサービスを提供しております。

お問い合わせは、無料のお問い合わせフォームより24時間受け付けております。

まずは、お気軽にご連絡ください

文責:laugh

24時間いつでも受付中、無料の問い合わせフォームはこちら

    上記の内容にて送信いたします。よろしければチェックを入れてください。