Google Guaranteed(Google保証)という有料サービスが、2020年7月22日頃からアメリカとカナダで試験的に導入されましたが、皆さまご存知でしょうか?
有料サービスときいて「おや」と思われる方も多いかもしれません。
というのも、これまでマイビジネスは無料で利用できるというのが一つの売りだったからです。
Google保証は、月額費用を支払うことでGoogle検索結果にて「Google保証認定マーク」というバッジを表示させ、かつ顧客がサービスに満足しなかった場合に事業者に代わって返金保証を行ってくれるサービスのようです。
今回は「Google保証」がどんなサービスなのかをご紹介したうえで、月額費用を払うほどの魅力があるのか、日本に上陸する見込みはありそうかなどを検証してまいります。
Google保証サービスとは?
冒頭でもお伝えしたように、Google保証のポイントは3点あります。
1.検索結果のローカルサービス広告の枠内で「Google保証マーク」を表示させる。
2.Google保証マークの表示には月額費用がかかる。
3.顧客がサービスに満足しなかった場合、Googleが顧客とビジネス提供者の間に入って、返金保証をしてくれる。
2のとおり事業者はマークの表示に月額費用がかかりますが、ユーザーは通常検索やGoogleアシスタントを使用して無料で事業者を選択することができます。
画像は通常の検索結果画面から、ローカルサービスを一覧で表示させた画面です。
Google保証マークがついている事業者が優先的に上部に表示されています。
たとえ星5の高評価の事業者だとしても、Google保証マークがついた事業者とは明確に区別されているのがわかります。
ユーザーが保証を受けるには、Google保証マークが表示されているローカルサービスの枠からサービスを予約していることが前提で、最初のサービス完了日から30日以内にGoogleに申立をする必要があります。
申立後にはGoogleによる審査が入るため、支払い金額とプロバイダーの事業名を明確に示すレシートの提供を求められます。
審査が完了すると、Googleがビジネス提供者に代わって上限2000ドルまでカバーしてくれます。
ユーザーにとっては、ローカルで且つ信頼できる事業者を見つけやすいという点と、いざというときには返金保証がついているという点でメリットがあるサービスです。
しかしこのサービスはまだ試験中であり、利用可能な事業者がごく一部に限られています。
それではどのような事業者が利用可能なのでしょうか?
また、事業者にとってGoogle保証にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
Google保証に加入する条件、メリットは?
対象となる業種
主に住宅関連の業者(配管工、建築、清掃業者、引越し業者など)が対象です。
現時点では将来的に対象となる業種が増えるかは公表されておりません。
参考:
アメリカとカナダにおける対象の業種一覧(Googleヘルプ)
https://support.google.com/localservices/answer/6233859?hl=en&ref_topic=6250184
審査
Google保証はマイビジネスと連動していながら「ローカルサービス広告」というサービスの中に含まれているため、Google保証マークを表示させるためには、広告プログラムとGoogle保証の両方の審査をクリアする必要があります。
また、パートナーアフィリエイトを通じて広告を出稿している場合も申請可能とのことですが、現状パートナーアフィリエイトはアメリカの企業2社のみとなっています。
アメリカの住宅修繕業者の仲介サービス『Home Advisor』と、同じくアメリカの便利屋・ハウスクリーニング業者の仲介サービス『Thumbtack』です。
いずれもユーザーとローカルな業者をつなぐためのウェブサービスとなります。
費用
事業者は、保証マークの表示に月額50ドルの費用がかかります。(2020年8月現在)
メリット
保証サービスの内容にメリットを感じるかどうかは事業者次第となりますが、保証マークは検索結果上で目立つように表示されるため、ユーザーがサービスを申し込むにあたり心理的な障壁が低くなることが予想され、認知が広がればCV率が劇的に伸びる可能性が高いでしょう。
保証対象外の費用
オプション、将来のサービス、財産への損害、旅行代、診断料、ビジネスの価格または接客への不満、キャンセル料はカバーされません。
同時期に始まった「Google Screened」とは
Google保証と同じようにマークが付くサービスがもう1つ始まりました。
こちらは、法律、財務計画、不動産などの専門サービスを扱う事業者が対象の「Google Screened」というサービスです。
Google保証とGoogle Screenedは、一見似たようなチェックマークですが、Google Screenedの方は返金保証がなく、全く別の形のサービスとなっています。
画像引用:
https://searchengineland.com/google-rolling-out-lsas-and-google-screened-to-select-professional-services-nationally-338354
画像上部の3つの枠が「Google保証」、下の3つの枠が「Google Screened」です。
審査
Google Screenedの方は、Googleが提携しているサードパーティのリスク管理会社による入念なバックグラウンドチェックとライセンス調査をクリアする必要があり、且つ星3.0個以上の評価を獲得している事業者だけに付与されます。
バックグラウンドチェックは、企業としてはもちろん、業種によっては所属する専門家全員がライセンス調査をクリアする必要がある場合があります。
費用
Google Screenedの方は、現在調査中です。
2021年2月追記:
Google保証が月額固定の費用であるのに対し、Google Screenedは成約1件にかかるコスト単価(顧客獲得単価(CPA))で計算されるようです。
メリット
Google Screenedも同様にマークがついていることで、ユーザーに安心感を与える効果を見込めそうです。
今後の予想:日本での導入は?
上記の通り、アメリカとカナダのごく一部の業種でスタートしたばかりのサービスですので、日本で始まるかどうかは未知数です。
現状返金が行われるまでのフローとして、ユーザーがGoogleに申し立てを行った上でGoogleチームが調査をする流れになっているため、世界中で始めるとなると膨大な手間とコストがかかってしまうことは想像に難くありません。
日本での住宅関連サービスの費用を想像すると、保証の上限が日本円で20万円ほどしかないというのも、中途半端な感じが否めない部分はあります。
Google保証はアメリカの文化や制度に則ったサービスであるところが大きく、文化の違いや国内事情などを鑑みると、現状、日本でのすぐすぐの導入は難しいのではないかと予想しています。
よしんば導入されたとしても、Googleが保証するという当サービスに対し、世間へ認知が広がり、普及してくのはまだ先のことになるのではないでしょうか。
まとめ
今回はGoogleマイビジネスに関連したアメリカ・カナダでの最新情報をお届けしました。
マイビジネスは日々アップデートされており、今後Google保証やGoogle Screenedのようにマイビジネスの機能にプラスする形で別のサービスが展開される可能性もあります。
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