Googleマップのコミュニティ機能がさらに進化しました。
2020年12月1日、新たに実装された機能は『コミュニティフィード』と呼ばれています。
コミュニティフィードとは、任意の地域を指定するとマイビジネスの更新情報やクチコミが「最新情報」としてまとめて表示される機能を指します。
業態や特定の店舗を探しているユーザーだけでなく、「地域」という広い範囲を見ているユーザーに向けてマイビジネスの最新情報をおすすめとして表示してくれるようになったため、MEOへの影響も大きくなるものと予想しています。
Googleマップを目的地への移動補助のために使うだけでなく、コミュニティフィードをSNSのように流し見することで好みのお店を見つけるというような使い方が広まりそうです。
早速、新機能の詳細と、MEOへの影響を見ていきましょう。
新機能「コミュニティフィード」とは?
これまでにもマップアプリ下部にあるベルのマークから「最新の情報を表示」という機能で様々なおすすめ情報は表示されていました。
今回のコミュニティフィードでは、マップ画面で位置情報を合わせ、スポットタブを表示させるとその周辺のおすすめ情報がマイビジネスを使って表示されるようになりました。
画像では、検索バーにはキーワードを何も入れておらず、両国のマップを表示させるだけの状態です。
この状態でコミュニティフィードを閲覧すると、両国の飲食店のクチコミや公園の美しい写真、博物館で行われている展示へのクチコミなどが表示されます。
(環境によって表示される内容は変わります)
これまでマイビジネスの情報は、ユーザーが能動的に特定のキーワードで検索した際に表示されていました。
しかしコミュニティフィードでは、ユーザーがわざわざ検索を行わなくてもSNSのように受動的に閲覧できるになったというのが最大のポイントです。
「コミュニティフィード」はなぜ追加されたの?
コミュニティフィードを流し見してみると、美味しそうな食事やきれいな風景の写真がユーザーのクチコミと一緒に流れていきます。
写真の羅列はさながらインスタグラムのようで、地域性という観点ではフェイスブックに近いですね。
先述の通り、コミュニティフィードは、GoogleマップをSNSのように利用してもらうための機能だと言えます。
ではなぜ、今このタイミングで、マップアプリにSNSのような機能が追加されたのでしょうか?
現段階で言えることは、GoogleMAPアプリからユーザーを離脱させることなく、ローカルなお店探しをアプリ内で完結させることが念頭にあるからだと思われます。
そのために、これまでのマップアプリで訴求できていなかった機能を強化していることは想像に難くありません。
最近では、SNSに投稿されるお店で実際に撮られた美味しそうな料理の写真とお店に行った人のリアルなコメント(=クチコミ)を頼りに、外出先を決める人が増えてきました。
Googleが得意とする「検索からのお店探し」以外の方法でお店を決めるユーザーが増えてきているのです。
また、最近のInstagramは、特定のキーワードで検索せずともユーザーの好みを分析し、おすすめフィードに表示させることで「特に目的があるわけではないけれど、だらだら流し見するだけでもおもしろい」という状況をつくることに成功しています。
それらの流し見をしている際に、店舗への来店を決めるユーザーも多くいることでしょう。
Googleマップもそれに対抗するためにコミュニティフィードという「流し見できる機能」を取り入れたのではないでしょうか。
新機能により、マップアプリ1つで自分の好みにあったおすすめスポットが見つかり、すぐにクチコミや店舗の営業状況を確認でき、経路案内まで完了させることができるようになります。
このようなユーザーの一連の行動に伴う様々な情報をMAPアプリに集約させたいという意図があるのではないかと考えられます。
MEOへの影響は?
コミュニティフィードは、位置情報をもとにマイビジネスの更新情報を表示させるため、単純に更新を増やすと露出が増える可能性があります。
先述の通り、特定の業態や店を検索するのとは違い地域という観点で表示されるので、コミュニティフィードであなたのマイビジネスが表示される人は、潜在顧客です。
今はあなたのお店に興味がなくても、投稿内容やクチコミを見て来店を決める可能性があります。
例えばコミュニティフィードを利用している人が「イタリアンのレストランを近所で探そう」とする時に「そういえばこの間Googleで表示されていたあの美味しそうなお店に行ってみよう」と考える考えるかもしれません。そのようにユーザーを誘導できるかどうかは、ひとえにマイビジネスの更新頻度にかかっていると言えます。
そしてビジネスオーナーにとって嬉しいのが、フォロー機能とブックマーク機能も備わっているという点です。美味しそうな料理の写真、ちょっと余裕ができたら……と気になっているサービスを見つけた際に保存しておけば、ユーザーはいつでもあなたのマイビジネスにアクセスすることができます。また、フォローしたマイビジネスの情報はタイムラインに優先的に流れてくるので、セール情報や期間限定品などのチェックにも便利です。
コミュニティフィード実装により、できるだけ頻繁にマイビジネスを更新してユーザーの潜在意識に訴えかけることが、今後さらに重要になってくるでしょう。
まとめ
コミュニティフィードの実装により、Googleマップアプリで地域の情報をキャッチする事がさらに容易になりました。
これにより、SNSのようにマイビジネスへ口コミを投稿する人が増えるかもしれません。
そうなりますと、マイビジネスの更新、運用はもちろん、口コミへの返信や対応もさらに重要になってきます。
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