Googleビジネスプロフィール(以下GBP)のレビューと検索ランキングの相関については、主に「レビュー数」「平均評価」「レビューの最新性」「頻度」の4つの要素が関連していると言われています。
加えて、2025年5月には「レビューの新しさや頻度が、以前よりも非常に重要なランキング要因になっている」との考察が出ています。
今回は、レビューに関連する4つの要素の分析をした海外記事に加え、記事内で「レビューの最新性」「頻度」が重要だと考察するダレン・ショー氏の投稿も併せてご紹介します。
参照:
https://www.ignitingbusiness.com/blog/google-review-seo-factors
「レビュー数」
レビュー数は常に変動するものであり、業界や店舗によって大きな差があります。
例えば、レストランとハウスメーカーを比べると、一般的にレストランの方が多くの口コミを集めている傾向にあります。日常的に対応しているユーザー数に大きな違いがあるため、異なる業態を同じ基準で比べることは難しいことがわかります。
更にSterling Sky社は調査を通して、レビューに「しきい値」があることを確認しました。ビジネスが最初に10件のレビューを獲得すると、Google検索順位が著しく上昇します。しかしその後は同じような上昇は見られませんでした。
実際の調査のランキンググラフです。緑のピンが上位1位〜3位、黄色が4〜7位、赤いピンは8位以下を表しています。

(画像引用:https://www.sterlingsky.ca/number-of-reviews-impact-ranking/)
レビュー数が3件から16件に増えた際にランキングが上昇しているのがわかります。(グラフ左→中)しかし、レビュー数が16件から31件に増えた際には大きな変化はありません。(グラフ中→右)
結果、レビューが増え続けても、必ずしも検索順位の上昇が続くわけではないという結論に達しました。
ランキングはさまざまな要素に基づいて決定されるため、レビューが大量にあるからといって必ずしもランキングの上位になるわけではありません。
前述のように業界によっても基準はかわるため、同社は「レビュー数が多いことが最も重要なランキング要素ではない」と述べています。
「平均評価」
レビューの平均評価は、ユーザーからの信頼性や検索結果の表示に影響を与える可能性があります。Googleは「関連性・信頼性の高い情報をユーザーに提供したい」と述べており、ユーザーの検索ニーズを満たす可能性が高いビジネスを表示することに力を入れています。該当するビジネスであれば、評価にかかわらず表示するといえます。
しかし、「ベスト」や「トップ」などの特定のキーワードフィルターを検索と組み合わせて使用すると、平均評価の高いビジネスを最初に表示していることがわかります。
(画像引用:https://www.ignitingbusiness.com/blog/google-review-seo-factors)
上記のように、同じ場所でも「coffee shops kansas city」と「best coffee shops kansas city」では、検索結果の順序が変わります。他の要素の関連性を考慮しながらも、星評価の高いビジネスは表示される可能性が高まる事が伺えます。
一方、gniting Business社の調査によると「5.0」という完璧な星評価を獲得することにストレスを感じているビジネスが多いこともわかりました。そして同時に5.0という完璧な星評価を持つビジネスに対して、ユーザーが疑念を抱くケースもみられました。ビジネスがレビューを買収したり、何らかの方法で操作したりしているのではないかと思われたのです。
平均星評価が4.5〜4.9なら、素晴らしい成果であり、5.0という完璧な評価よりも4.9の方がユーザーから信頼される可能性が高いと同社は述べています。
「最新性」
レビューの最新性とは、最後に受け取ったレビューの日付から今日までどのくらいの期間(日数)離れているかを指しています。
Googleは、特に同じ業界の競合他社と比較した場合、新しいレビューがあるGBPのランキングに影響を与えるようです。
Whitespark社ほか複数の調査で、レビューの最新性がランキングに影響を与えることが確認されました。
Whitespark社ダレン・ショー氏のLinkedIn投稿

投稿意訳:
・クライアントは1年以上レビューを獲得していなかったが、こちらで働きかけを行い、新たに3件のレビューが集まった。その途端、順位が一気に跳ね上がった。
・「1万件のレビューと5つ星の評価」があっても、新しいレビューがなければ「50件のレビューと4.5の評価」で新しいレビューが継続しているビジネスに追い抜かれてしまいます。
また、「2023年のランキング要因では、「レビューの最新性」は20位に位置付けられている。しかしGoogleはこの要因の重みをかなり高めていると私は考えており、2025年にはランキング要因のトップ5に入ると見ている。」とも述べています。
「頻度」
ダレン氏は、「最新性」が重視されるならば、継続的に新しいレビューが投稿されること(頻度)もカギになってくるとつけ加えています。
定期的に新しいレビューが投稿されていることは、ビジネスが現在も活動的であることを示します。
最近、Googleは新しいレビューに「新着」タグを表示するようになりました。この機能により、ユーザーは常に最新のレビューを更新しているビジネスを簡単に見分けられるようになりました。
何ヶ月も前のレビューを表示しているビジネスよりも、「新着」タグのレビューがあるビジネスのほうが、ユーザーからの信頼を獲得しやすくなります。
また、安定した頻度であることも重要です。特定の数日間だけに投稿が偏っていると、ユーザーも不審に思い疑念を招くことになります。
更にGoogleはレビューが特定の数日間に急増した場合、疑わしいレビューが検出されたとしてフィルタリングをする場合があります。
そのため、ユーザーへのレビュー依頼は、特定の日だけではなく日常的な業務の一部に取り込むことが不可欠となります。
継続的にレビューが投稿されることで検索ランキングに安定をもたらし、ユーザーは常に最新のレビューを参考にできるようになります。
※基本的なレビュー依頼の方法やタイミングは、過去コラムをご参照ください。
まとめ
今回は、レビューに関連する分析と、レビューの最新性・頻度についての考察をご紹介しました。
レビューは安定した頻度で、継続して投稿してもらうことが重要です。これはユーザーの安心感と、ビジネスの信頼性の向上にもつながることとなります。
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文責:laugh