コロナ禍拡大を受けて外出自粛が進む昨今、来店を検討、情報収集を行うユーザーに向けて自社の営業状況、新型コロナへの対応状況をきちんと発信していくことがこれまで以上に重要になってきています。
Googleマイビジネス上にも、新型コロナでダメージを受けている各地の事業者、ローカルビジネスを手助けするために様々な機能が追加されてきています。
本稿では、2020年にコロナ対応のために追加された新機能をまとめてご紹介いたします。
本稿をきっかけに、ぜひ今一度マイビジネスの設定を見直して新機能を活用してみてください。
2020年追加機能一覧
まずは2020年に追加されたマイビジネスの新機能を、下記一覧でご確認ください。
1.投稿機能にテンプレートを2種追加
・COVID-19 関連最新情報
・COVID-19対策サポート
2.デリバリー・テイクアウト需要への対応
・追加カテゴリにキーワードを追加
・サービスオプションを追加
・ユーザーの検索を手助けするためのマップアプリにボタンを追加
3.営業時間の詳細設定を追加
4.Googleマイビジネス マーケティングキットの提供開始
各機能についてご紹介するとともに、2021年1月現在も使用可能かどうかについて、解説していきたいと思います。
投稿機能にテンプレートを2種追加
まず3月にアメリカでロックダウンされた頃に追加されたのが、投稿機能の新規テンプレートです。
「COVID-19 関連最新情報」というテンプレートを使って投稿した内容は、投稿タイムラインで常時先頭に表示されるようになりました。
このテンプレートによって、店舗の最新の営業状況を素早く発信できるようになりました。
もう1つ「COVID-19対策サポート」という形式が5月から追加されました。
こちらは寄付金などの支援を募ったり、ギフトカードの購入を促したりするためのテンプレートでした。
しかし、日本ではリンクを貼るための機能がうまく動作していなかったため、あまり普及しなかったという印象です。
利用できるという例もいくつかありましたが、弊社ではそもそもプロバイダを選択できないという不具合が多々見受けられました。
そして2020年12月よりこのテンプレートを利用した新しいサポート募集リンクは作成できなくなりました。
2021年1月現在は「最新情報」の形式で、寄付のリンク先へのURLを挿入することが可能となっています。(Google提携プロバイダのみ設定可)
デリバリー・テイクアウト需要への対応
1)追加カテゴリに「テイクアウト」「宅配 / 出前」を追加
ビジネスの業種を示すカテゴリという設定のうち、追加カテゴリにテイクアウトやデリバリーの需要に対応したワードが追加されました。
▼追加されたワード
テイクアウト
テイクアウト寿司店
テイクアウト可能な中華料理店
宅配ピザ
宅配 / 出前
デリバリー中華料理店
2)属性設定にデリバリー・テイクアウトなどのサービスオプションを追加
飲食店関連のカテゴリを設定しているマイビジネスでは、属性設定の「サービスオプション」という部分に、デリバリー・テイクアウトに関する詳細な項目が追加されました。
もともとあった項目も含めて、2021年1月現在設定可能な項目は下記のとおりです。
【飲食カテゴリ】
・イートイン
・テイクアウト
・テラス席がある
・ドライブスルー
・宅配
・店先受取可
・非接触デリバリー
【飲食以外】
・オンライン予約
・宅配
・実店舗の営業
・店先受取可
・店舗内ショッピング可
・店舗受取可
・当日配達
カテゴリによって用意されている項目が異なるため、必ずしも上記の項目がすべて表示されるわけではありません。
まずは管理画面にてご確認ください。
3)ユーザーがすぐに検索できるよう、マップアプリに「デリバリー」「テイクアウト」ボタンを追加
上記1,2の設定を満たした店舗やクチコミなどの情報をもとに、デリバリーやテイクアウトを実施している店舗を優先的に表示させるためのボタンがマップアプリに追加されました。
2021年1月現在、このボタンは常時先頭に表示されてはいませんが、ボタンをスクロールすると表示されます。
営業時間の詳細設定を追加
通常の営業時間設定に加え、新たにデリバリー・テイクアウト・ドライブスルーを実施している時間だけを設定する機能が追加されました。
ランチタイムのみテイクアウトのお弁当を提供している飲食店などで活用できる機能です。
追加当初は、デリバリー・テイクアウト・ドライブスルー・宅配など、飲食店を中心とした項目しかありませんでしたが、2021年1月現在は「オンラインサービス提供時間」「入店可能時間」という項目もあり、飲食店以外のビジネスでも使いやすくなっています。
オンラインでのサービス提供や接客が可能な場合は、ぜひ実施時間を設定してみてください。
▲設定画面(飲食店の場合)
カテゴリによって項目は増減します。
店舗の営業スタイルに合った項目がある場合は、ぜひご活用ください。
▲実際の表示画面(スマートフォン・Chrome使用)
上記の画像はテイクアウト可能な時間帯を設定した飲食店の例です。
通常の営業時間の下に、テイクアウト実施の時間も表示されます。
(テイクアウト実施時間の一覧は、最初は折りたたまれているため、「∨」マークをタップして開く必要があります)
マップを見たユーザーが外出の予定を立てやすくなりますので、ぜひ設定してください。
Googleマイビジネスマーケティングキットの提供開始
2020年4月から、ポスターやマイビジネスの投稿用バナー画像を無料で作成できるツールが提供されました。
利用条件は下記のとおりです。
・ビジネス プロフィールは Google によるオーナー確認が完了している必要があります。
・マーケティング キット ウェブサイトは一部の国でのみご利用いただけます。また、以下の言語でご利用いただけます。
英語
フランス語
ドイツ語
イタリア語
日本語
スペイン語・お客様のビジネスは、オートキャンプ場(旅行)、ATM、墓地、教会、市役所、裁判所、消防署、ヒンズー教寺院、地方自治体、モスク、警察、学校、シナゴーグ、大学といった制限付きカテゴリに属していません。
Googleヘルプより。一部引用:
https://support.google.com/business/answer/9711970?hl=ja
しかし、2021年1月現在弊社で確認した範囲では「お店の名前を入力」からビジネス名を入力しても「お店が見つからない場合」とエラーが出てしまい、作成を始めることができません。
公開当初は使えたという方もいらっしゃるので、興味のある方は自社のビジネス名を入力してお試しください。
Googleマイビジネス マーケティングキット:
https://marketingkit.withgoogle.com/intl/ja-JP/r/JP
まとめ
今回は、新型コロナウイルス感染症で様変わりした私たちの生活に対応するため、2020年にGoogleマイビジネスに追加された新機能を網羅的にご紹介いたしました。
2021年がスタートしましたが、未だに感染拡大は続いており、コロナ禍に対応した「新しい生活様式」が当面続きそうな気配です。
今後マイビジネスにもコロナ関連の新機能が追加されそうですので、随時こちらのコラムで紹介してまいりたいと思います。
マイビジネスの管理・運用に課題を感じられている方、マップでの露出を高めて問い合わせを増やしたいという方は、ぜひ一度プロにご相談ください。
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