2022年9月、Googleビジネスプロフィール(以下GBP)から「健康と安全」の項目が削除されました。この項目は2020年9月に追加されたもので、マスクの着用や検温など、コロナ禍においてユーザーが気になる項目を登録できる属性でした。
また、「健康と安全」削除と時を同じくして、GBPでチケット価格を直接編集する機能など、アトラクションやアクティビティ施設に関する新機能も追加されています。
GBPにおけるこれらの変化は、コロナまん延の収束を睨みつつ、今後のウィズコロナ社会の到来を見据えたものだと考えられます。
以下、当社の見解を踏まえてご紹介いたします。
「健康と安全」の項目について
「健康と安全」は2020年9月にGBPに追加された項目で、「マスク着用必須か」「店員はマスクをしているか」「店員の体温チェックはしているか」といった情報を追加することができました。
この時期は新型コロナウイルスが特に猛威をふるっていた時期でもあるため、実際にこれらの情報から行く店を選んだという方も多いのではないでしょうか。
その後、こちらの項目は2022年9月になって削除されました。
コロナ禍における特別対応を終了し、ウィズコロナの社会へ向けて、GBPが舵を切ったものと考えてよいでしょう。
参考:https://www.seroundtable.com/google-business-profiles-drop-health-safety-attributes-34180.html
チケット価格の編集機能について
続いて2022年10月、チケットの価格を直接編集できる機能がGBPに追加されました。これらは博物館・美術館など公共施設やレジャー施設に関する機能です。
この機能を使うことで、ビジネスオーナーは通常検索とマップ検索で表示されるチケット価格をGBPから直接編集できるようになりました。
なお、この機能は旅行会社などのオペレーターも利用できます。
この機能が追加されたことにより、ユーザーはGoogle通常検索とマップ検索から予約会社ごとのチケット料金を比較できるようになりました。
参考:https://www.seroundtable.com/google-business-profiles-adds-edit-ticket-prices-34233.html
当社見解
GBPにおける「健康と安全」の項目が削除され、チケット価格に関する新機能が追加されたのはほとんど同時期、2022年9~10月でした。この変化が意味するのは、この時期を境としてGoogleがウィズコロナに舵を切ったということを示しているように思われます。
ではなぜこのタイミングだったのでしょうか?
当社の見解を以下、示してみたいと思います。
・コロナ禍の収束
Googleトレンドによる「corona」の検索数推移(すべての国対象、2019年9月‐2022年12月)を示したのが以下グラフとなります。
「健康と安全」が始まった2019年9月頃からじりじりと増加し、2020年3月にピークを示します。
2020年3月を100とすると、2021年以降は25以下と4分の1で推移していますが、直近はほとんど1前後となります。
つまり、「健康と安全」が始まった直後の2020年と比べ、2022年12月現在では、実に100分の1以下となっているということです。
コロナ(COVID-19)の感染者は依然増加傾向にあるものの、その脅威そのものは徐々に遠のきつつあるというのは実感としても感じられるところかと思います。そのことは、このあたりのデータからも窺い知ることができるのではないでしょうか?
結論、こういったデータをもとに、Googleは2022年9月にウィズコロナへの舵の切り替えを行ったものと思われます。
・外出の推進
「健康と安全」の項目の削除に合わせてチケット価格の編集機能が追加されたのは、ウィズコロナ時代におけるユーザーの外出増加を踏まえると同時に、更なる外出を推進するためのものと考えることができます。
コロナ禍が落ち着き、博物館や美術館等の公共施設や、テーマパーク等のレジャー施設を利用するユーザーが増えてきたことから、こういった機能が追加されたと考えるべきでしょう。
また、コロナ禍によりこれらの施設の経営が厳しくなってきていることを踏まえ、円滑な運営をサポートする目的もあったと考えられます。
いずれにせよ、Googleはコロナ禍が収束に向かっているものと考え、GBPの運用についてもウィズコロナの社会を見据えたものを推奨していると考えて良いでしょう。
まとめ
今回はGBPにおける「健康と安全」の項目の削除と、アクティビティ施設などにおけるチケット価格編集機能の追加についてご紹介しました。
ウィズコロナの社会を見据え、そういった施設のビジネスオーナー様も、より多くのユーザーを獲得するためにGBPの運用をすることを強くおすすめします。
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