ローカルガイドという制度をご存知ですか?
Googleマップでお店の情報について調べる際、クチコミを参考にする方も多いでしょう。
そのクチコミを投稿するユーザーの中には、Googleの「ローカルガイドプログラム」に参加している方々がいます。
本稿では、「どうやってローカルガイドになるのか?」「ローカルガイドになるとどんなメリットがあるのか?」など、ローカルガイドについて気になることをまとめてご紹介いたします。
ローカルガイドとは
ローカルガイドとは、Googleマップで活動するユーザーの世界的なコミュニティです。
Googleマップでクチコミを投稿したり、ブックマークを行おうとした方は、一度は「ローカルガイドプログラムに参加する」というリンクを目にしたことがあるかもしれません。
ローカルガイドプログラムに参加すると、ローカルガイドとしての活動を行うことができます。
1)ローカルガイドになるには
いますぐローカルガイドになるには、下記ページにアクセスし、Googleアカウントでログインします。
ローカルガイド
https://maps.google.com/localguides/signup
自分の行動範囲の都市を選択し、18歳以上であることを確認、ローカルガイドプログラムの利用規約に同意し「登録」を押すと、ローカルガイドの登録が完了します。
ローカルガイドプログラムに関するメール配信を希望すると、登録したGoogleアカウントのメールアドレス宛にメールマガジンが届きます。
2)ローカルガイドのポイントとレベル
ローカルガイドには「ポイント」と「レベル」があり、ポイントを一定数貯めることでレベルがアップしていきます。
2020年7月現在、最高レベルは10です。
レベルは図形で表され、自分の投稿に表示されるアイコンの右下にバッジで表示されます。
レベル一覧
引用:ローカルガイドヘルプ
https://support.google.com/local-guides/answer/6225851?hl=ja&ref_topic=6225845
3)バッジシステム
レベルアップを目指す過程で、「Googleマップで3 か所にクチコミを投稿する」など指定された条件を達成するとバッジを集めることができます。
バッジはあなたのGoogleマッププロフィールを見る人全員に公開されます。
下記リストの2つめに該当する「クチコミ エキスパート」では「25か所についてクチコミを投稿」「5か所について、それぞれ200 文字を超えるクチコミを投稿」「投稿したクチコミが高評価を5 回獲得」などの条件があげられており、さらにハイレベルな条件を持つバッジもあります。
レベルを上げるだけでなく、バッジの収集ができるというシステムもゲーム性がありますね。
下記参考ページより一部を抜粋しました。
引用:Google マップに投稿してバッジを獲得する
https://support.google.com/maps/answer/9197204?hl=ja
ローカルガイドのレベルを上げるには
1)クチコミを入れる
Googleマップで好きなお店や観光スポットを見つけたらクチコミを投稿しましょう。
通常、クチコミはテキストなしで評価点数(星)だけをつけることも可能ですが、ポイントを早く貯めてレベルを上げるには、200文字以上のテキストを書き、写真を多く添付することが最も効率的な方法です。
以下は、2020年7月現在の活動の種類と獲得できるポイントの一覧表となっております。
引用:ポイント、レベル、バッジについて(Googleヘルプ)
https://support.google.com/local-guides/answer/6225851?hl=ja&ref_topic=6225845
「200文字以上を超えるクチコミ」というと大変そうに感じるかもしれませんが、飲食店であればお店の雰囲気・料理の味・接客・アクセスの良さなど、まだお店に訪れていないユーザーのために多角的な視点でお店について語ろうと思えば、意外と200文字はすぐに達成してしまうのではないでしょうか。
食べた料理の写真も添えれば、1回で25ポイントをゲットできることになります。
お気に入りのお店がある方は、ぜひ応援の気持ちを込めてクチコミを投稿してください。
※ポリシー違反に注意
お店で不愉快な思いをした際は、ついクレームを書き込みたくなるかもしれません。
しかし、Googleマップに誹謗中傷や罵倒表現を書き込んではいけません。
たとえお店側に非があったとしても、中傷的な表現を使用するとその投稿は削除対象となります。
ポリシー違反で投稿を削除されればポイントが減ったり、ローカルガイドの資格を剥奪される場合もありますのでご注意ください。
何より、正当なクレームであれば、お店に直接問い合わせをした方がお店のためになります。
参考:マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー(Googleヘルプ)
https://support.google.com/local-guides/answer/7422880?hl=ja&ref_topic=6225845
2)質問に回答する
ユーザーからお店へ質問が入っている場合がありますが、お店の人が逐一確認して回答できるとは限りません。
あなたでもわかる範囲の質問であれば、お店の人の代わりに回答してあげましょう。
質問への回答でもポイントが貯まります。
3)正しい情報へと編集する
2020年7月現在、新型コロナウイルスの流行により営業時間が修正されていないお店が増えています。
お店と、お店について調べている多くのユーザーにとって、マップの情報が間違っているのは大きな機会損失です。
情報が古いままだったり、間違っているお店を見つけたら、正しい情報になるよう「情報の修正を提案」というリンクから、正しい情報を入力して送信しましょう。
誰でも今すぐ簡単に始められる活動は以上の3点となります。
他にも、新しいスポットをいち早くマップに登録したり、自分のお気に入りのお店をリスト化して公開したりするとポイントが貯まります。
詳細は上記のポイント獲得リストでご確認ください。
ローカルガイドのメリット
1)レベルが上がるのがゲームのようで楽しい
ポイントを稼いでレベルを上げたり、バッジを収集する活動はゲーム性があるため、コツコツとした作業そのものを楽しんでいる方も多いです。
他のユーザーのためになるクチコミを投稿すれば「いいね」が付くので、モチベーションも上がります。
普段の何気ない外出や思い出の場所へのクチコミが、他の誰かの役に立つということに楽しみを見いだせる方に向いています。
2)アウトプットの場として楽しめる
ブログでは維持費や手間がかかってしまいますが、その代わりにローカルガイドを楽しむというのはいかがでしょうか?
お気に入りの場所をリスト化すれば、自分の活動を振り返りやすくなりますし、公開設定をすれば他の人々にシェアすることも可能です。
すでにSNSをやっている方はそちらと合わせて楽しむという方法もあります。
twitterでは「【東京都内】オススメのプリンマップ」というリストが1万以上リツイートされてバズりました。
グルメライターの方が東京都内で固めのプリンを提供するお店だけを紹介しているリストです。
こちらのリストは、スイーツ好きの人々の間で大変話題になりました。
参考:【東京都内】オススメのプリンマップ(presented by へんグル矢崎×も。けん)
https://t.co/AUW2pUudTt?amp=1
趣味や仕事とローカルガイド活動を掛け合わせて、地域のインフルエンサーを目指してみるのも面白いのではないでしょうか?
3)特典がある
以前は、Google Driveの容量が無料で1TBまでアップする(2年間の制限付き)など、実用的な特典もありましたが、2020年7月現在、Googleからは『Googleの新機能への早期アクセスや、パートナーからの特別な特典などのメリットを受けられます』と紹介されているのみです。
レベルの上限が10まで上がったこともあり、まだ特典は検討中なのかもしれません。
現状はおいしい特典がないのが残念ですが、気長に待ちましょう。
4)交流会に呼ばれるかも?
ローカルガイドの交流会はアメリカで行われますが、その往復の飛行機代やホテル・ビザの費用やイベント期間中の食事は全てGoogleが負担してくれるという非常に魅力的なイベントです。
2020年の交流会「コネクトライブ2020」はレベル5以上の応募者の中から抽選で当選した人々が招待される形式だったそうです。
ただし、当日の進行はもちろん、選考も英語で行われるため英語が堪能であることが応募条件となっています。
応募の段階から自分が行ってきた活動について英語でビデオメッセージを投稿するなど、応募するための準備が必須であり、英語が苦手な人も多い日本人には参加のハードルが高いとされています。
英語が得意な方は、ローカルガイド活動を通して自分の力を試してみるのも良いかもしれません。
なお、交流会に参加できなくても、世界中のローカルガイドと交流する方法は他にもあります。
次項でご紹介しましょう。
ローカルガイドプログラムはSNSになる?
1)フォロー機能
クチコミを投稿しているユーザーアイコンを選択すると、ユーザーのプロフィールページを見ることができ、そこからそのユーザーをフォローすることができます。
フォローすると、そのユーザーのおすすめの場所が表示されやすくなります。
つまり、自分と感覚が似ているローカルガイドをフォローすれば、自分の好みと合う場所を見つけやすくなるということです。
ローカルガイドのフォロー機能は、他のSNSに比べればまだ利用者が少ないように感じられるかと思いますが、それもそのはずで、まだ2019年の秋に世界の一部の都市で実装されたばかりなのです。
日本では東京から試験的に導入されましたが、今後全国的に広まればSNSのように楽しめるのではないでしょうか?
利用者が増えて今よりもっと賑わえばYouTuberのように収益化も見込めるようになるかもしれません。
DM機能はないため、ユーザー間で直接のやり取りはできませんが、他のSNSでローカルガイド同士で交流している方もいらっしゃるようです。
2)ローカルガイドコネクト
ローカルガイドの中には趣味でtwitterやFacebook、Instagramなどを並行して利用している方もいらっしゃいますが、実は「ローカルガイドコネクト」というローカルガイド専用のSNSも存在します。
ローカルガイドコネクトは、ローカルガイドたちが、どのような活動をしたかをテキストと画像で綴ってシェアする場です。
シェアされたコンテンツに他のユーザーがコメントを寄せるという掲示板のような形式になっています。
自分の活動内容やお気に入りの場所をシェアすることはもちろん、交流会を企画して実際にユーザー同士で集まることもあるようです。
2020年7月現在、ウイルスの感染予防としてオンライン通話で交流している人々もいます。
KlaudiyaGという方がシェアした下記のコンテンツでは、世界中で行われた様々なローカルガイドのオンライン交流会についてまとめられています。
10人のローカルガイドがそれぞれお気に入りのブランドを紹介し、実際にチョコレートを食べる交流会など、外出自粛中でも楽しそうな人々の様子が写真付きでシェアされています。
自分のお気に入りを世界中の人にシェアできたらおもしろそうですね。
参考:Some of the best recent virtual meet-ups
https://www.localguidesconnect.com/t5/General-Discussion/Some-of-the-best-recent-virtual-meet-ups/td-p/2616988
ローカルガイドコネクトのページそのものが英語で公開されており、英語で投稿する人も多いのですが、Google Chromeというウェブブラウザを使ってページ全体を自動で日本語に翻訳すれば、多くのコンテンツを日本語で読むことも可能です。
日本人の間ではまだあまり知られていないSNSですが、日本語版が登場したらFacebookのように賑わう可能性があるのではないでしょうか。
まとめ:良質なクチコミを投稿しよう
いかがでしたでしょうか?
今回は、ローカルガイドになる方法、ローカルガイドのポイント・レベル・バッジシステムの解説、ローカルガイドとして活動するメリットや楽しみについてご紹介しました。
ローカルガイドの活動では、お気に入りのお店を応援する気持ちが大切です。
クチコミや写真などのコンテンツが多いお店は、マップ上での露出も増えるようになりますので、お店のMEO(マップ最適化)をお手伝いすることができます。
他のユーザーから「いいね」をもらえれば、あなたのクチコミはお店のページ内で優先的に表示されるようになるので、ポイントやバッジも手に入りやすくなります。
地道な作業ですが、ぜひ楽しんでください。
こちらのコラムでは、普段はGoogleマップに掲載するマイビジネスの管理・運用やMEOに関する情報を発信しています。
今回は、個人ユーザーとして楽しめる「ローカルガイド」についてご紹介しましたが、飲食店や販売店などの事業者様も一度ローカルガイドの活動を体験してみると、Googleマイビジネスでの集客に活かせるヒントが見つかるかもしれません。
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