海外のGoogleマイビジネス事情をご紹介するコラムの連載2回目です。
今回ご紹介するのは、Googleマイビジネスでテストされている新機能「通話履歴」追跡についてです。
「通話履歴」は、マイビジネスの管理者がGoogle検索やマップからの不在着信を確認して対応できるようになっています。
10月5日頃、アメリカの一部地域でベータ版としてスタートしたとの情報があります。
まだ一部の地域、一部の業種のみのようですが、今後の展開によっては、日本での導入も期待できそうな内容となっています。
「通話履歴」はどんな機能か?
仕組みは
マイビジネスの「通話履歴」は、管理画面から利用設定をオンにすることで使用可能となっているようです。
ユーザーがマイビジネスに掲載している電話番号から電話をかけると、一度Googleの方へ転送される仕組みになっています。
Googleヘルプによると、発信者側にはマイビジネスと同じ市外局番の番号、またはプレフィックス番号(もとの電話番号の先頭にさらに番号が付与されたもの)が表示されます。
それらが使えない場合はフリーダイヤルの番号を使用することもあるとのことですが、フリーダイヤル番号が必要になることは滅多にないとのことです。
店舗側がかかってきた電話に出ると、発信者との通話に入る前に「Googleからの(マイビジネス経由)通話である」という録音メッセージが流れます。
この自動メッセージをオフにすることはできません。
多店舗でビジネスを展開している場合は、各店舗のスタッフが驚くことのないよう事前に知らせておく必要がありそうです。
通話履歴は、Googleマイビジネスのアプリから確認することができます。
通話履歴機能をオンにすると、アプリに「通話」というタブが表示され、電話がかかってきた日時や発信者の電話番号がリストとなって表示されます。
このリストは45日間残ります。
2020年10月の段階で公開されている仕様は以上となっており、通話履歴のデータをCSVでダウンロードすることは可能なのかどうか、また、パソコンのブラウザから確認することはできないのか、電話番号は伏せられることなくすべて表示されるのかといった点については確認することができませんでした。
実際の使用感などはわかり次第、追記いたします。
使える条件
2020年10月現在はテスト中ですので、アメリカの特定の企業グループのみが利用できるようです。
条件面についても、最新情報が入り次第追記いたします。
どのように使う機能か
マイビジネスに掲載されている電話番号を経由してかかってきた通話履歴をリスト化する機能です。
主に不在着信に対応するといった活用法があります。
留守番電話サービスや通話を録音する機能や、音声を文字変換するなどの高度な機能はありません。
通話履歴の導入の意図は?
前回の記事でも触れましたが、新型コロナウイルスの流行に伴い、消費者の間で商品の在庫状況や店舗の営業状況を知りたいというニーズが高まりました。
その結果、電話の利用が増えたのは日本でも米国でも変わらないとのことです。
通話履歴機能は、Googleがローカルビジネスをサポートする目的で導入した機能です。
現在マイビジネス管理ページのインサイトから確認できるのは電話があった回数のみのため、導入されれば事業者にとって大きなアドバンテージとなりそうです。
マイビジネスからの架電を計測するために、専用の電話番号を準備している事業者様もいらっしゃいますが、電話回線を増やすには当然費用がかかります。
そのような対応ができない事業者様にとっては朗報でしょう。
不在着信がマイビジネス上でリスト化され、どこからかかってきたのかを確認してかけ直しができるだけでも大きな進歩ですが、そこからさらにリストを長期的に遡り、番号をcsvで保存できるようになれば、顧客管理面でも大きな一歩となりそうなだけに、今後に期待できそうなアップデートですね。
日本への導入見通し
今のところアメリカでも一部の地域でしか始まっていないため、どのくらいの地域に広がるかは不明です。
しかし、近くのお店を探すというニーズは世界中でありますし、日本ではGo Toトラベルキャンペーン・Go To Eatキャンペーンによってお店が検索される機会が増えているはずです。
近日中に導入される可能性がないとは言い切れないでしょう。
導入の場合は、本コラムにていち早くご紹介の予定です。
まとめ
今回は海外のGoogleマイビジネス最新情報として、アメリカで新しく導入された「通話履歴」追跡機能について紹介しました。
日本での導入は未知数ですが、導入されればますますマイビジネスの利便性が高まりそうな機能ですね。
現状、マイビジネスの管理画面から電話があった回数を確認することはできますが、自社でのマイビジネスの管理・運用に課題を感じられている方もいらっしゃるかもしれません。
また、ネットでの情報発信を強化し、マップでの露出を高めて問い合わせを増やしたいという方もいらっしゃるでしょう。
そういった場合は、ぜひ一度プロにご相談ください。
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参考:
Local Search Forum『”Preview Call History” Beta Appearing in GMB』
https://localsearchforum.com/threads/preview-call-history-beta-appearing-in-gmb.56941/
Googleヘルプ『Call history in Google My Business』
https://support.google.com/business/answer/9688285?