2021年2月、Google公式ブログにてGoogleマップの不正コンテンツや、マイビジネスにおける偽のレビュー投稿に対しての対応策や対応実績が発表されました。
どのようにして不正コンテンツを見つけているかという判別方法の一部、また、5500万件のレビューをポリシー違反としてブロック・削除した2020年の対応実績一覧などが公開されています。
今回は英語で発表されましたが、ポリシー違反に対する取り締まりは世界的に行われておりますので、日本でマイビジネスを運営する我々もチェックしておきたい内容となっております。
早速ご紹介いたしましょう。
不正アカウントの見分け方
Googleマップを利用する一般のユーザーは、マップ検索で公共交通機関などの移動手段、飲食店やレジャー施設などの目的地を探し、それらを実際に利用した際にレビューを残します。
Googleは、この一般ユーザーの行動様式を機械学習で学び、不正アカウントの識別に利用しているとのことです。
つまり、バンコクで作られた新しいGoogleアカウントが、突如としてメキシコシティの車販売店を利用したなどのレビューを残していた場合、不正なアカウントである可能性が高いと認識します。
また、アルゴリズムでは不正の判別が難しいコンテンツへの対処として、訓練を受けた何千人ものオペレーターとアナリストを配置したそうです。
人力での対応は、機械学習では判別できないローカルスラング(地元の人々の間で使われる俗語)などの識別にも役立っているようです。
実際に不正なレビューやマイビジネスがあった場合の対処法
Googleは不正と判断したレビューをブロックまたは削除し、場合によってはユーザーアカウントそのものを削除します。
また、怪しいが削除するほどではないと判断された場合、アカウントにフラグを付け、その後の動向を注視するということもあるようです。
2020年初頭、新型コロナウイルス感染症が世界に広がり始めた際には、中国を中心とするアジア系民族への人種差別が世界的に問題になりました。
しかしGoogleでは、人種差別による風評被害が広がらないよう取り締まりを強化し、人種差別主義者のレビューを先制的にブロックするようにアルゴリズムを速やかに変更したとのことです。
また、アメリカ大統領選挙期間に誤情報の拡散を防ぐため、投票サイトのなどの情報を編集する機能を制限したり、学校などポリシー違反のコンテンツの割合が高い特定の場所へのレビューを制限したりすることで、不正行為を未然に防いでいるとのことです。
(アメリカでは10代の若者が学校とは無関係の写真をジョークとして投稿したり、冒とく的な表現をレビューに投稿したりといった違反行為が多々見られるそうです)
実際に人種差別にあたるレビューかどうか、人種差別主義者のアカウントであるかどうかをどのように識別しているかなど、Googleは技術に関する詳細は明かしませんでしたが、正しい情報と人権を守るためにユーザーのアカウントやマイビジネスに対して介入することがあるという事実を発表したのです。
不正な行為を排除、監視する体制を継続する方針
Googleはブログにて『マップを24時間年中無休で監視する人とテクノロジーの助けを借りて、コンテンツの削除やアカウントの停止から訴訟に至るまで、詐欺師に対して迅速な行動を取ることができます。』と、不正行為を行う者に対して毅然とした姿勢を見せています。
また、Googleはユーザーへの取り締まりだけでなく、マイビジネスの検証プロセスを強化することで、偽のビジネスプロフィールがマップに表示されることを防いでいることも明かしました。
2020年の対応実績
Google公式ブログでは、下記の通り実績を公開しています。
以下、公式のブログを要約したものとなっております。
・5500万件のポリシー違反レビューと300万件近くの偽のビジネスプロフィールをブロックまたは削除しました。
・Googleマップのユーザーから報告された960,000件以上のレビューと300,000件以上のビジネスプロフィールを削除しました。人力によってフラグ付きのコンテンツを精査し、2019年度よりも多くの取り締まりに成功しています。
・ポリシーに違反しているか、品質が低い1億6000万枚以上の写真と350万本の動画を確認して削除しました。自動システムの進歩によりぼやけた写真の検出が改善し、マップ上の写真の品質が向上しました。
・疑わしい行動やポリシー違反の行動を検出して調査した後、61万を超えるユーザーアカウントを無効にしました。
・悪意のある人物による、不正なビジネスプロフィールの確認・修正を300万回以上阻止しました。
引用:Google公式ブログ
https://blog.google/products/maps/google-maps-101-how-we-tackle-fake-and-fraudulent-contributed-content/
まとめ
いかがでしたでしょうか? Googleは今後もマップの正確性・信頼性の為に不正検挙のための投資を続けますと公式ブログを締めくくりました。
不正を行って短絡的に検索ランキングを上げようとする行為はリスクが大きく、当社としてもお勧めは致しません。
不正行為に頼ることなく、正しい方法でマップでの露出を増やしたいという事業者様は、是非一度プロにご相談ください。
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