Googleビジネスプロフィール(以下GBP)に登録し、適切に運用することは、ユーザーにビジネスをアピールするために有効な手段です。
しかしGoogleは日々、マップやGBPのガイドラインを更新しています。そのため、最初に登録した最低限の設定のままだとユーザーに効果的にアピール出来ていないことがあります。
マップやGBPでの広告運用がこれまで以上に重要になってくるのはそのようなときです。
GBPを最適化し、後述するアセットを作成してP-MAXなどのキャンペーン広告を活用することで、マップ上での存在感を大きく高めることができるかもしれません。
今回は、マップでのビジネスアピールの重要さ、広告アセット、P-MAXについて解説いたします。
参照:
https://searchengineland.com/maximize-local-business-google-maps-presence-439564
なぜマップでのアピールが重要なのか
Googleは現在、AIによる検索結果(AI Overview)を重視したページに移行を進めているとともに、検索結果内でマップの配置を強調するという方針転換を行っています。
これには、ビジネスを検索する際にマップを使用するユーザーが増加したことが背景にあるとみられています。
AI Overviewの最新バージョンでは、店舗などの検索結果の一番最初にマップが表示されるレイアウトになっています。
(画像引用元:https://searchengineland.com/maximize-local-business-google-maps-presence-439564)
これによりユーザーが商品やサービスを認知してから購入、来店に至るまでの一連のプロセスにおいて、マップの重要度が更に高まる可能性が高くなってきています。
今後もGoogleは、AIに関してさらなる変化を加えていくことが予想されます。
そのため、従来のやり方にとどまらず、新しい検索結果にも柔軟に対応していくことが求められるでしょう。
※補足 AI Overviewの有効化方法
①個人アカウントでSearch Labs(https://labs.google.com/search)にアクセス
②「AIを使った機能」をONにする
GBPの最適化と広告アセットについて
これまで当コラムでも何度かお伝えしてきましたが、まずはGBPを作成して最適化することがユーザーへのアピールの最初のステップになります。
ウェブサイトへのリンク、画像やメニューの追加はもちろん、レビューの獲得と返信もユーザー獲得において大事な項目となるのは、これまで本コラムでご紹介してきたとおりです。
営業時間等、ビジネス情報に変更があった際は即座に対応し、レビュー返信も都度実施しながら常に最新の情報を保つことが重要といえます。
さて、GBPを最適化することは大前提として、更なるアピールの方法としてGBP管理ダッシュボード内の「広告掲載」からGoogle内に有料広告を出すことができます。
まず最初に広告の対象となるアセットを作成します。
アセットとは「ビジネス名、説明文、サイトリンクなどが含まれ、ユーザーに表示される実際の広告フォーマット」になります。
アセットにコンテンツを追加すればするほど、AI学習が進み、検索結果ページでの広告表示の可能性や視認性が高くなります。
特定のターゲット地域がある場合は、アセットに位置情報を追加することで効果的に宣伝ができます。
位置情報アセットは実際に店舗を所有しているかによっても変わってきます。
自身が所有している店舗である場合は、ユーザーがキーワード検索(近くの〇〇、等)をした場合、店舗までのルートや連絡先を表示します。
チェーン店を通じて製品を販売しているメーカーの場合は、位置情報アセットを設定することで、製品を販売している近くの店舗を表示することができます。
ユーザーは、表示された情報をもとに来店や問い合わせなどのアクションを起こします。GBPを含め住所や電話番号など正確な情報を登録しましょう。
設定に関してはGoogle広告のヘルプも併せてご参照ください。
参照Google広告ヘルプ:
https://support.google.com/google-ads/answer/2404182?hl=en
P-MAXキャンペーンとは
P-MAXとは、Performance Maxの略で2021年11月にGoogleがリリースした広告サービスのことです。
これまでの広告メニューは、ターゲットユーザーに合わせてキャンペーンや広告グループを分けて作成する場合が多かったのですが、P-MAXはキャンペーン登録が1つで済み、広告グループも存在しません。
広告運用のプロセスをほぼ自動化したことが特徴で、複雑な設定や調整なしで様々なGoogleサービスの広告枠に広告を配信することが可能です。
P-MAXで配信できるGoogleの広告枠には、
・Google検索
・YouTube
・Googleディスプレイ
・Discover
・Gmail
・Googleマップ
などがあり、予算とコンバージョン目標を設定してキャンペーンを開始するだけでGoogle独自のAIにより最適な場所に最適な広告を配信してくれます。
米国でのGoogleの調査によれば、あるブランドの製品を購入したユーザーの70%が、購入前にそのブランドのYouTube広告を見たと報告しています。
また、フィードで新しい製品やサービスの広告を発見した直後に、購入または製品に関連するアクションを実行したユーザーは91%にのぼると述べています。
P-MAXは、ユーザーのニーズをGoogleがリアルタイムで把握して、自動で広告を配信してくれるので、商品の販売促進や見込みユーザーの獲得に適しています。
また、データフィードを利用することもできるため、ECサイトなど成果獲得を重視したビジネスには最適といえます。
注意すべきは、前述のとおりAIを使用しているため配信当初はAIの学習期間となります。そのため配信から結果が出るまで時間がかかることもあります。
更に細かい設定などはすべてAIにまかせているため、成果が落ちた場合の要因を見つけるのが困難になるというデメリットもあります。
なおP-MAXキャンペーンについては、上記の通り多くの広告枠に効果的に出稿できるため、認知度拡大には寄与するものの、MAPからの来店促進という部分では未知数な部分もあります。
これまで通りMEO対策をきちんと行ったうえでの+α施策であるとお考え下さい。
具体的な成果例についてはGoogleによるP-MAX紹介サイトに掲載されていますので、以下サイトをご参照ください。
参照:GoogleによるP-MAX解説
https://blog.google/products/ads-commerce/performance-max/
まとめ
今回は、GoogleマップやGBPの広告を効果的に活用してビジネスをアピールする方法をご紹介しました。
Googleマップでビジネスを効果的に宣伝することで、ローカルでの認知度が大幅に高まり、結果的に多くのユーザーを呼び込むことができるのではないでしょうか。
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文責:laugh