同一の住所で複数のビジネスを運営しているため、マイビジネスを別々に登録・運用したいと考える事業者様は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしながら、せっかくオーナー登録をしてもマイビジネスが重複していると判定され、せっかく新しく作ったマイビジネスがマップから削除されてしまう場合があります。
今回は同じ住所で複数のマイビジネスを登録できる場合とできない場合の解説、また、マイビジネスを作成する際に気をつけるべきポイントについて解説いたします。
同じ住所で複数のマイビジネスを作成できる場合
通常は同じ店舗の情報が複数存在することはユーザーの検索・閲覧の妨げになるため、システムにより自動で1つのマイビジネスになるよう統合されてしまいます。
多くは、「担当者がうまく引き継ぎできておらず2つ作成してしまった」「システムが自動で作成した、またはユーザーが作成しておいたマイビジネスの存在に気づかず、オーナーがもう1つ作成してしまった」という意図しないミスであるケースがほとんどだからです。
そのため、同じ住所で複数のマイビジネスを作成することができるケースというのは限られています。
1)別の企業が運営している複合施設の中に自社のビジネスが存在している場合
例)ツタヤ書店内にスターバックスが併設されている
ツタヤ側はカテゴリを「書店」とし、スターバックス側は「コーヒーショップ」をメインカテゴリとしたマイビジネス情報をそれぞれ作成・管理することになります。
例)イオンモール内にマクドナルドが出店している
イオン側のカテゴリが「ショッピングセンター」、マクドナルド側が「ファーストフード店」でそれぞれマイビジネスを作成します。
別の企業が運営している複合施設の中に自社のビジネスが存在している場合、マイビジネスの作成とオーナー確認はそれぞれが行います。
2)同じ企業が運営するが、ビジネス名(ブランド名)が異なる事業を展開する場合
例)宿泊施設にレストランを併設している
例)同じ建物の中でレストランと花屋を営業している
例)コインランドリーの中に美容室を併設している
同じ企業が運営するAとBのビジネスを同じ建物内で営業している場合は、「Aの施設を利用しなくても、Bの施設を利用することができる」という状況であれば、マイビジネスを別々に運用することが可能になりやすくなります。
しかし、同じ情報が多いマイビジネスは、Googleから重複しているとみなされてしまうリスクがあります。
詳しくは後述しますが、AとBの施設でそれぞれ別の店名をつけて電話番号も別々に取得し、完全に別の事業であることがわかりやすい状態で運用することをおすすめいたします。
同じ住所で複数のマイビジネスを作成する際のポイント
1)複合施設の中で開店する日が決まったら、迅速にマイビジネスを作成する
広告や宣伝記事を見たユーザーが、マップで実際に経路を確認する可能性がありますので、開業日を公表できる段階になったらすぐにマイビジネスを作成することをおすすめいたします。
マイビジネスは開業日前でも作成可能です。
複合施設の中に店舗を構える場合は、早めに作成しないとユーザーが施設の方のマイビジネスに質問やクチコミを入れたり、質問を投稿してしまうことがある可能性がありますので、開店が決まったら迅速に対応することをおすすめいたします。
2)マイビジネスの「重複」と判断されないよう注意
同じ住所にあるマイビジネスが重複していると判断されないためには、ビジネス名、電話番号が異なり、ウェブページも別々で用意があり、ストリートビューで見ても看板が別々に存在していることが望ましいです。
はじめから電話番号、ドメイン、看板をすべて別々に用意するには費用がかかってしまいますが、マイビジネスのシステムにとっても顧客にとっても混乱を防ぐことができるというメリットがありますので、極力用意するようにしましょう。
最低でもビジネス名と電話番号、ウェブページは事業ごとに分ける必要があります。
マイビジネスが統合されてしまうと、解除されるまで長い時間がかかってしまいますので、最初の準備が大切です。
3)プレイスラベルとの不一致に注意
プレイスラベルとは、マイビジネスとは別に建造物に付与されている情報を指します。
マップ上にピンが立っていたり、ナレッジパネルに表示されることもあります。
もしくは、マップの建物の中に小さな文字で表記されているところを見ることの方が多いかもしれません。
プレイスラベルには、どのような施設があるのかといった細かな情報はなく、建造物名、住所、写真だけがシンプルに掲載されています。
店舗名(または店舗の住所表記)とプレイスラベルが一致している場合、マイビジネスの登録はスムーズになります。
ただし、プレイスラベルと内容が食い違っていると登録がうまくいかなかったり、登録ができても検索でヒットしにくくなる場合があるので、注意が必要です。
同じ住所で複数のマイビジネスを作成できない場合
ビジネス名、電話番号、サイトのドメインが同じ場合、別々のビジネスだと判断されないケースが多く見受けられます。
同じ住所に同じようなビジネス名・同じ電話番号でマイビジネスを作成するとどうなるか?
まったく別の事業であることが客観的にわかるようになっていないと、重複とみなされたマイビジネスは片方がマップ上で非表示にされ、もう片方にクチコミ等の情報が統合されてしまうので注意が必要です。
マイビジネスが統合されてしまうと、管理画面上では片方の機能が制限され、ほとんど操作ができなくなり、クチコミが統合されます。
対処法はGoogleへの直接問い合わせをするしかありませんが、解除してもらえるまでは非常に時間がかかります。
かといってその間にまた同じようなマイビジネスを作成してしまうと、最悪スパムと判断されてマイビジネスを管理するGoogleアカウント自体がマイビジネスに関わる機能を制限されてしまうといったリスクもありますので、一度問い合わせを行ったらおとなしく回答を待ちましょう。
重ねての注意となりますが、そもそも複数の事業がそれぞれ別の業態でないとマイビジネスの登録はできません。
特に電話番号、ウェブサイトのドメインが同一のものである場合、同一のビジネスであると見なされ、登録できない可能性があるので、最初から準備をしてマイビジネスを作成する必要があります。
まとめ
今回は、同じ住所で複数の店舗・業態のマイビジネスを作成する方法をご紹介いたしました。
事業内容が完全に分かれていれば、マイビジネスの作成は可能です。
ビジネス名や電話番号がまったく同じになっていないか、誰が見ても別のビジネスを行っていることがわかるようにしておきましょう。
マイビジネスの管理・運用に課題を感じられている方、マップでの露出を高めて問い合わせを増やしたいという方は、ぜひ一度プロにご相談ください。
MEO対策を行っていない方はもちろん、すでにMEO対策を行っている方であっても、効果を実感できない方や社内での運用に限界を感じている方へ、弊社ではMEO対策に関するサポートサービスを提供しております。
お問い合わせは、無料のお問い合わせフォームより24時間受け付けております。
まずは、お気軽にご連絡ください。