Googleビジネスプロフィール(以下GBP)のビジネス名 (店舗名) を多言語で表示できることをご存知でしょうか?
基本的にGoogleの言語表示はユーザーの母国語に設定されています。
そのまま他の言語でビジネスを検索すると基本的な情報は自動翻訳され表示されます。
しかし、GBPのビジネス名を含む一部プロフィールは自動翻訳されません。
例えばインバウンド集客を目的としているビジネスの場合、ビジネス名が日本語表示のままだと外国人にとってはなんのビジネスなのか検討がつかず、来訪してもらえない可能性が高くなります。様々な言語でGBPを正しく表示させるには、各言語を設定しておく必要があります。
この記事では、自社のビジネス名を多言語で表示する方法を解説します。
参照:
https://twitter.com/DarrenShaw_/status/1776272625540780239
GBPで自動翻訳されない部分
GBP内で自動翻訳されない部分には以下の項目があります。
①ビジネス名(稀に自動翻訳される場合もありますが必ずしも正確な翻訳になっているとは限りません。以下当社の事例では、英語検索でも「カブシキガイシャパルティータ」とカタカナ表記で表示されてしまいます。)
②住所の番地以下(ビル名など)
③商品メニュー
④商品カテゴリ
⑤ビジネスの説明
これらの項目の中で、ビジネス名のみ多言語で設定が可能です。
ビジネス名以外のメニューや商品名などには、英語等ターゲットに合わせた言語を併記する事で対応できます。
ビジネス名を多言語表示する方法
それでは、まずは言語設定を英語表示に変更してビジネス名がどのように表示されているかを確認しましょう。
①多言語表示したいビジネスのGBPを表示します。この時点では全て日本語で表示されています。
②左上にあるメニュー(3本線)をクリックしてサイドバーを開きます。
「言語」をクリックします。
以下のように言語一覧が現れますので「English (United States)」を選択します。
③選択した言語(英語)のGBPに切り替わります。この時点で自動翻訳されない箇所以外は英語で表示されています。
「Suggest an edit」(情報の編集の提案)をクリックします。
「Change name or other details」(名前またはその他の情報を変更)を選択します。
④次に出てくる画面の1つ目のボックスには日本語ビジネス名(下記「株式会社パルティータ」)が入っています。
2つ目のボックスが今選択している言語でのビジネス名を入力する場所です。
下記該当ボックス上部に「Place name in English」と書かれています。
英語表記のビジネス名(下記「PARTITA Inc.」)を入力し「submit」をクリックします。
設定が完了すると、Googleからマップの改善のお礼と編集が承認されたメールが届きます。
メールにも記載がありますが、設定した言語での表示まで時間がかかることがあります。
これで英語圏のユーザーには英語表記のビジネス名(「PARTITA Inc.」)が表示されます。
確認すると、英語と日本語が併記されて表示されています。確認が終了したら元の言語に戻しましょう。
このように英語のビジネス名で情報の提案を行えば、英語圏のユーザーには英語のビジネス名が表示され、日本のユーザーには今まで通り日本語のビジネス名が表示されます。
同じように中国語などでビジネス名を設定すると、ユーザーの言語によって正しい言語を出し分けることができます。
設定方法は上記手順②の言語一覧から該当する言語を選び、その他の手順は同じです。
複数の店舗を持つ場合、ビジネス名を統一すること
大手チェーンなど複数のGBPをもつオーナーはビジネス名の表記を統一することをおすすめします。
同じチェーンでも店舗によって日本語表記にぶれがあったり、前述のとおり自動翻訳される場合とされない場合があるからです。更に自動翻訳表記も店舗によって異なっていることがあります。
例として
・「〇〇食堂 池袋店」→「diner〇〇 ikebukuro」
・「〇〇食堂 川崎店」→「〇〇syokudou kawasakiten」
・「〇〇食堂 吉祥寺店」→「〇〇cafeteria(地名が認識されず記載が無い)」など
このように各店舗でばらばらな表記になるのを防ぐためにも、日本語表記はもちろん、多言語でのビジネス名も統一させておきましょう。
まとめ
インバウンド需要の拡大に合わせ、外国人観光客の獲得にはターゲットのユーザーの言語に対応することも重要な対策のひとつです。
英語の他、中国語やスペイン語などユーザー需要のある言語でビジネス名を表示できれば、ユーザーにとって利便性があがりインバウンド集客につながるでしょう。
飲食店や観光施設などインバウンド集客が見込まれるビジネスの方は、日本語以外のビジネス名も設定することを推奨します。
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