2021年1月7日にGoogleマイビジネスのインサイト機能(パフォーマンスレポート)にて、新しいデザインが一部公開されました。
1月末現在、マイビジネスの管理者ページの「インサイト」タブをクリックすると、「それまでのインサイトは間もなく移動します」というコメントが表示されています。
インサイト機能が新しく生まれ変わる前に、テスト段階のものが公開されたようです。
インサイト機能は、マイビジネスの運用する上で欠かせないデータを閲覧するための機能です。
新デザインがどういうものか、確認できるデータは変わるのか否か、今後の展望を含めてご紹介いたします。
※2021年3月、項目が追加されましたので追記いたしました。
※2021年5月、海外の最新情報を追記いたしました。
そもそもインサイトとは?
Googleマイビジネスにおけるインサイト機能とは、マイビジネスがウェブ上でどのように検索され、閲覧されたかを確認するためのツールです。
マイビジネスの管理画面で確認できるインサイトデータは、大きく分けて以下のとおりとなります。
期間が選べる項目は、最大で4ヵ月(四半期)まで遡ることが可能で、表示範囲は「1週間」「1か月」「四半期」の3種類が選択できます。
・ユーザーがマイビジネスを見つけたときの検索ワード
・マイビジネスを表示した回数(インプレッション数)
・アクション数(ウェブサイトの閲覧、ルート検索、通話)
・ルートリクエスト(ユーザーがビジネスまでのルートを検索した地域)
・電話(ユーザーがビジネスに電話をかけたタイミングと回数)
・ビジネスが認知されている要因(飲食店カテゴリのみ)
・混雑する時間
・写真の閲覧
・写真の枚数(同業他社との比較)
「新しいインサイト」として現状確認できる内容
※2021年3月追記あり
※2021年5月海外最新情報あり
管理画面のインサイトタブを表示すると、ページ上部に「インサイトはまもなく移動します」という案内が表示されており、その右下に「新しいプロフィールのパフォーマンスを確認する」というボタンが出現するようになりました。
クリックすると、新デザインが開きます。
こちらでは「メッセージ・通話のアクション数」「ユーザーの検索ワード」のデータを、半年にわたって遡ることが可能です。
今まで「ユーザーの反応」というグラフ上で同時に表示されていた「ウェブサイトへのアクセス数」「ルート検索された回数」「架電数」「メッセージの受信数」の4項目の内、「通話」と「メッセージ」が確認できます。
通話とメッセージの合計と、通話とメッセージそれぞれのグラフをタブで切り替えて表示させられます。
また、ユーザーの検索ワードについては、当月のワードは確認できず「来月の初めにもう一度ご確認ください」というメッセージが表示されます。
毎月集計が完了し、内容が確定し次第、更新されるようです。
上記の画像の通り、デフォルトでは検索数が多かった順に5件が表示されますが、「詳細」ボタンからさらに100件表示させられます。
100件以上データがある場合は「さらに読み込む」というボタンが表示されますので、クリックすると続きのデータをさらに100件ずつ表示させられます。
これらのデータは、参照したい期間を指定することで1ヶ月だけのデータを抽出したり、2~6ヶ月分の広い範囲をまとめて表示させたることが可能です。
今までは特定の月の1ヶ月分だけを表示させることはできず、当日から過去1ヶ月分、または当日から四半期分までのデータを表示することしかできませんでした。
ひと月ごとにまとまったデータを閲覧できるのは嬉しいアップデートではないでしょうか。
【追記 2021年3月15日】
2021年3月、インサイトの新デザインに項目が追加されました。
追加されたのは左のグラフです。
「ビジネスプロフィールを閲覧したユーザー数」とあります。
従来は「表示回数」という項目でした。(2021年3月現在もまだ表示されています)
こちらはマイビジネスの表示回数をカウントしたものであるため、たとえば同一人物が短時間で何度も表示するとその分がカウントされていました。
しかし、新デザインではユーザー数でカウントするようになったため、同一人物が何度も表示しても1とカウントされるようです。
いつ完全移行されるのか?
現状では「まもなく移動します」「さらに、数か月以内に新しい指標が追加されます」という文言のみ表示されており、何月何日に完全移行するのかは不明です。
おそらく今までのアップデートと同様、カテゴリごと、アカウントごと、地域ごとに徐々に更新されていくものと考えられます。
どんな項目が追加されるのか、どんな項目が削除されるのか、Googleヘルプの方で今後の更新予定が随時発表されていきます。
こちらのコラムでも追記してまいりますので、続報をお待ちください。
Googleヘルプによると、「検索数」と「ビジネス プロフィールを閲覧したユーザー数」は更新予定としてすでに挙げられています。
▲2021年3月15日現在
引用:インサイト データの変更(Googleヘルプ)
https://support.google.com/business/answer/10018786?hl=ja
「検索数」「ビジネスプロフィールを閲覧したユーザー数」は2021年3月までに追加が完了されました。
また情報が更新されましたら追って本コラムにてご報告いたします。
【追記 2021年5月18日】
アメリカのマーケッターの報告によると、Googleヘルプコミュニティ「ビジネスプロフィールのパフォーマンスを確認する」というページにて、「ルート検索」「ウェブサイトのクリック数」という項目の説明文が追加されたとのことです。
アメリカでは新しいパフォーマンスレポートに上記2件が近日中に実装されそうです。
日本ではまだ予定としか公開されていません。
アメリカでのテストが完了し次第、日本でも追加されるでしょう。
以下、追加された説明文を抜粋し、引用いたします。(当社にて翻訳済み)
ルート検索:あなたのビジネスへのルート検索を行ったユニークな顧客の数を表示します。
マルチタップ、キャンセル、スパムなどを考慮して、集計方法を変更しました。
新しいルート検索のメトリックは、個々の顧客がビジネスへのルート検索を行った回数をより正確に表すことを期待しています。
新しいバージョンの指標はまだ実験中であるため、古いバージョンは引き続きGMBインサイトページで入手できます。ウェブサイトのクリック数:ビジネスプロフィールのウェブサイトのリンクのクリック数。
引用:ビジネス プロフィールのパフォーマンスを確認する(Googleヘルプ)
https://support.google.com/business/answer/9918094
Googleヘルプのページの言語を英語にすると、「ルート検索」「ウェブサイトのクリック数」の項目が追加されていることがわかります。
日本語の表示だと追加されていません。
引き続き最新の動向を注視してまいります。
まとめ
インサイトがいつ新デザインに完全移行するのか、指標がどのように変わるかははっきりしませんが、半年前のデータまで遡れるようになったことやデータの表示範囲を1ヶ月単位で調節できるようになったことは、マイビジネスを分析する上で便利になったと感じます。
現状、データに関しては旧インサイトの方が情報量が多く、全ての項目がきちんと引き継がれるのか、今後注視していきたいと思います。
これまでの利点を生かしつつ、よりユーザーが求める情報を的確に表示するアップデートを期待したいですね。
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