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海外マイビジネス事情(4)「Google Screened」導入後、広告効果は?

Google Screened

海外のGoogleマイビジネスの動向をご紹介するコラムの連載4回目です。
今回は、以前ご紹介したGoogle Screenedについての続報となります。
実際にGoogle Screenedに加入したアメリカの弁護士事務所のデータをもとに、リスティング広告やマイビジネスと比べてどのような効果があったのか、海外メディアが検証しておりましたのでご紹介いたします。
なお、2021年2月現在Google Screenedは日本で導入されていないのですが、今後のご参考までにご高覧頂けましたら幸いです。

そもそもGoogle Screenedって?

Google Screenedとは、弁護士や税理士などの士業に向けてリリースされたサービスです。
2020年8月、アメリカの一部でサービス提供が開始されました。

Google Screenedの仕組み

Googleローカル広告サービスに加入しており、かつ、審査に合格しGoogleに認定された事業者に専用のマークが付与されます。
マークが付与された事業者の広告は、他の広告より優先的に表示されます。
検索ユーザーに対し、自分がGoogleに身元を保証されている安全な事業者であることをアピールすることができるというのが最大のメリットです。

Google Screenedにかかる費用

従来のリスティング広告の広告費は主にクリック課金(CPC)となっていますが、Google Screendは成約1件にかかるコスト単価(顧客獲得単価(CPA))で計算されるという違いがあります。

Google保証との違い

以前、本コラムにて2020年8月にアメリカの一部地域でスタートした「Google保証(Google Guaranteed)」というサービスについて取り上げました。
こちらは、住宅関連の業者(配管工、建築、清掃業者、引越し業者など)が対象で、月額費用を支払うことでGoogle検索結果にて「Google保証認定マーク」を表示させるだけでなく、顧客がサービスに満足しなかった場合に事業者に代わって返金保証を行ってくれるサービスです。
返金保証をGoogleが行うという今までにない画期的なサービスであることが日本でも話題になりました。
今回はGoogle保証と同時期にスタートした、Google Screenedという士業向けに提供されているサービスのその後について取り上げています。
同時期に始まったので混同されがちですが、Google保証とGoogle Screenedは別物なのでご注意ください。

参考:Googleマイビジネスが有料プランを試験中!Google保証マークとは

Google screenedに加入したその後

では、2020年にGoogle Screenedに加入した弁護士の広告は、実際にGoogle内の広告表示にどのような変化を与えたのでしょうか?
結論から言うと、Google Screenedの広告が表示されたことにより、従来のGoogle広告(リスティング広告)のクリック数が50%減少したということでした。
Google Screenedによる広告は、写真やレビューつきなのでリスティング広告よりも見た目がリッチです。
さらに、リスティング広告よりも上位に表示されるため、この結果は当然と言えましょう。

引用:https://searchengineland.com/how-are-local-service-ads-impacting-google-ads-accounts-345612

▲画像上部の写真・星の評価付きのものがGoogleスクリーニングで表示された広告枠で、下のテキストのみの広告が従来のリスティング広告です

さらに興味深い事に、検索キーワードに商業目的の高いワードが含まれている場合、Google Screenedによる広告が表示されて、従来のリスティング広告が表示すらされないという現象が起きています

引用:https://searchengineland.com/how-are-local-service-ads-impacting-google-ads-accounts-345612

従来の広告も表示されている方の画像では検索キーワードが「auto accident lawyer=交通事故の弁護士」となっていますが、従来の広告が表示されていない方の画像では「car accident lawyer=自家用車による交通事故の弁護士」となっており、後者のほうがより弁護士に依頼をしたいというニーズが強い印象になっています。(philadelphiaは都市の名前)

これはGoogleが今後特定の業種においては、従来のリスティング広告よりGoogle screenedを優先するという意味だと考えられています。

マイビジネスへの影響は?

Google Screenedは既存マイビジネスのクリック率にどのような影響を与えるのでしょうか?
海外メディアの最初の予想では、マイビジネスの方もクリック数が下がるのではないかと言われていました。
しかし今回紹介された事例では月平均にして5回ほどしか下がっておらず、リスティング広告ほどの影響はなかったようです。
おそらく認証枠が表示された後もマップ枠の表示は変わらず存在しているため、そこからマイビジネスへ流入していく人への影響が少なかったのだと思われます。

まとめ

今回は海外マイビジネスの最新情報をお届けいたしました。
現状日本でGoogle Screendが導入される情報はありませんが、もし導入されても変わらずマップ枠が表示されるはずです。
また、検索からの流入だけでなく、マップアプリからの流入も重要な導線ですので、引き続きマイビジネスの活用に注力していく必要はあるでしょう。

しかし、マイビジネスの管理・運用に課題を感じられている方もいらっしゃるかもしれません。
また、この機会にネットでの情報発信を強化し、マップでの露出を高めて問い合わせを増やしたいという方もいらっしゃるでしょう。

そういった場合は、ぜひ一度プロにご相談ください。

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