海外のGoogleマイビジネスの動向をご紹介するコラムの連載17回目です。
今回は、既に英語圏で展開が始まっているGoogleマルチサーチについてご紹介いたします。
2022年4月にGoogle公式より発表されたこちらの機能は、レンズ検索にさらにテキストを追加して検索できるという今までにない便利機能です。
さらにその後の開発者向けの新機能発表会GoogleIOでは、近々マップ検索にも適用されると発表されており、実際に使えるようになれば様々な影響があると考えられます。
早速、見ていきましょう。
※2021年11月8日よりGoogleマイビジネスは「Googleビジネスプロフィール」という名称に変更されましたが、本連載では引き続き「マイビジネス」表記で統一いたします。
マルチサーチとは?
マルチサーチとは、2022年4月に発表と同時にアメリカで使用できるようになった新機能です。
マルチサーチの機能を端的に説明すると「テキストとレンズ(画像)で検索する機能」となります。
例えば、リンゴの写真があったとします。
この写真をマルチサーチにかけ、「Tシャツ」とテキストを入力するとリンゴ柄のシャツが、「オモチャ」とテキストを入力するとリンゴ型のオモチャがそれぞれ検索結果に表示されます。
実際の仕様手順は下記の通りです。
画像引用:Google Keyword Here’s how online shoppers are finding inspiration
https://blog.google/products/shopping/shopping-inspiration-insights/
①Google検索ボックスのカメラマークをタップし、レンズ検索を起動
②検索したい物の写真を撮る(アルバムから選択も可能)
③レンズ検索の結果の上部に「Add to your search(検索に追加する)」というボックスが表示されるので、そこにテキストを追加
④検索結果にマルチサーチの結果が表示される
こちらの例では、サンダルの写真に「Flats」と追加し、似たようなデザインでヒールのないものを検索しています。
活用例
マルチサーチの活用法は様々で、ユーザーの発想次第で多種多様な検索が可能です。
いくつか活用例をご紹介します。
・植物の写真を撮影し、お手入れ方法を検索する。
・料理の写真を撮影し、レシピを検索する。
・洋服の写真を撮影し、違う色を検索する。
・街で見かけたオシャレなロゴを撮影し、それがプリントされたシャツを検索する。
・大人用の洋服を撮影し、子供用の商品を検索する。
・動物園で子供が気に入った動物の写真を撮影し、それをモチーフとした玩具を検索する。
こちらに挙げた例はあくまで一例です。
実際に使えるようになったら、色々試してみたいですね。
レンズ検索実際の活用例
Twitterに投稿された、レンズ検索の実際の活用例をご紹介します。
下記のTwitterの投稿によると「Google Lens is changing my shopping habits(Googleレンズが私のショッピングの習慣を変えていく)」という言葉と共に洋服の写真が上げられています。
Google Lens is changing my shopping habits 🛍
When I hopped out of my train, I saw a woman wearing a kimono that was exactly my style.
I didn’t want to bother her so I snapped a sneaky photo and used the Google Lens visual search.
My kimono should arrive next week. pic.twitter.com/rQ0QJrUUOO
— Greta Koivikko (@hergretaness) April 21, 2022
電車で見つけた素敵な着物の写真を撮影し、レンズ検索にかけて購入に至ったそうです。
上記はレンズ検索単体の例ですが、柄しか写真におさめられなかった場合でも、その写真に「着物」とテキスト入力をしてマルチサーチにかければその商品に辿り着けたでしょう。
このようにレンズ検索/マルチサーチは、ショッピングの可能性を広げるだけでなく、画像と検索の組み合わせにより多種多様な活用が期待できるでしょう。
マップ枠への適用
2022年5月の開発者向け新機能発表会・GoogleIOでは、マップ検索時にマルチサーチが使用可能になるという新情報が発表されました。
マルチサーチ自体は英語圏で使用可能ですが、こちらの新機能は2022年7月現在まだ適用されていません。
また、以前にその新機能に関しては簡単に記事にしておりますのでそちらをご確認ください。
前回記事:https://partita.co.jp/meocolumn/io2022/
Google公式によると「マルチサーチがマップにも適用される」ということなので、前回記事で紹介したような「料理の写真+Near me」で近くのお店を検索するだけではなく、近くのお店を探すにあたって様々な活用方法が期待できるようになるかもしれません。
例えば、人との待ち合わせ場所でパフェが食べたいと思ったらパフェの写真+待ち合わせの地名で検索ができるし、引っ越し先で車の購入を検討しているけど指定の車種を扱っているかわからない時にも車の写真+引っ越し先の地名などで検索ができるようになるはずです。
実際にマルチサーチをマップで使用すると以下のようになります。
尚画像はGoogleIOにて発表された動画からの切り抜きですので、現状使用することはできません。
まずは調べたい写真をレンズ検索にかけます。
レンズ検索の検索結果の上部に表示される「Add to your search」をタップして「Near me」と入力。
すると、近所のレストランのGMBが検索結果に表示されます。
気になるお店があれば、その写真をタップするだけでそのお店のGBPが確認できます。
マルチサーチによって貴店のビジネスの露出を増やすには、商品の写真を適切なテキストを添えた上で適宜アップしていくことが重要です。もちろん、飲食店に限ったことではありません。
「このビジネスにはこの商品がある」とGoogleに認識させることが大事なので、飲食であれば日替わりランチや限定商品の情報、その他物販であれば新入荷商品やセール商品の情報など、逐一GMBの投稿または商品欄に追加していくようにするとよいでしょう。
まとめ
今回は画期的な新機能であるマルチサーチについてご紹介しました。
これらの機能追加により、Googleマイビジネスはますます便利になります。
常に最新の情報を更新して、貴社の商品を求めるユーザーに積極的にアピールしていきましょう。
マイビジネスの管理・運用に課題を感じられている方、マップでの露出を高めて問い合わせを増やしたいという方は、ぜひ一度プロにご相談ください。
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