2022年6月、ホテルなどの宿泊施設(以下ホテル)のビジネスプロフィールにおいて、部屋の価格をオーナー自らがGBPに登録できるようになることが発表されました。
それまでホテルのGBPはGoogle広告や各種ポータルサイトと連動する形での登録しかできず、不便に思うことがあったかもしれません。
今回、GBPに直接入力できるようになったことでどのような変化があるのでしょうか?
早速見ていきましょう。
今までのホテルのGBP
ホテルのGBPは、他の業種と表示が異なっています。
上記スクリーンショットは品川のホテルを検索したものですが、他の業種を検索した時と大きく異なり、価格に加えプールの有無や無料Wi-Fiがあるかどうか等、ホテルならではの情報がMAPに表示される仕様となっています。
他の業態、例えば飲食店などは標準価格が表示されますが、ホテルのGBPはホテルズドットコムやエクスペディア等のポータルサイトの情報を元にした最安値が、画像と共に表示される仕様となっています。
概要欄には「広告」として各種ポータルサイトへ移動するためのリンクが含まれています。
こちらの料金設定は、ポータルサイト経由で反映されるのが主ですが、Google広告に登録しておくことで自動でGBPにも反映されます。
価格の直接入力が可能に
そのようなホテルのGBPですが、今後部屋の料金を管理画面から入力できるようになるようです。
(なお2022年7月現在、日本のGBPには反映されていません)
料金の設定だけでなく、予約リンクもポータルサイトではなくホテルの公式サイトへ誘導するものとなり、ホテルオーナーが直接価格設定に関与できるようになる見込みです。
しかしこちらの料金設定、異なる部屋タイプの複数の料金、最低滞在制限、または複数泊の滞在の割引を追加することはできませんので、予約する際の問い合わせで確認する必要があります。
このあたりは実際に反映されるようになるまでに改善される可能性は考えられます。
ホテルに対する取り組み
Googleはこれまで、GBPに限らず、ホテル経営を助ける方針をいくつか打ち出しています。
GBP運用のための専用サイトがホテル向けに作られ、GBPや広告運用の詳細なガイドの他、GBPの運用によってどのように売り上げアップに繋がったかなどの成功体験の特集、ホテルを宣伝する代理店向けの広告マニュアルが用意されるなど、その方向性は多様です。
参考:https://travel.google/partners/hotels
このことから、ホテルのGBPは今後もますます進化していくことが予想されます。
周辺への影響
この機能が実際に使用できるようになった場合、周辺のビジネスにはどのような影響があるでしょうか?
Google公式によると、「パスポートの予約」という検索が2022年初頭より300%増加しており、さらに「近くの高級ホテル」という検索は2019年1~4月と比べて2倍以上になっているようです。
参考:Google Keyword 3 things to ask as you prepare for summer travel 2022
https://blog.google/products/travel/3-things-to-ask-as-you-prepare-for-summer-travel-2022/
コロナ禍が落ち着きつつあるということもあり、今後は多くの人が旅行に出かけるようになるでしょう。
その際にGBPからホテル予約をし、「ついでに飲食店も予約しよう」「旅行に必要な物をGBP経由で探そう」と考えるユーザーも増えてくるはずです。
そうなればホテルだけでなく、GBP全体が盛り上がり、検索による露出がますます増えることが期待できるでしょう。
まとめ
今回はホテルのGBPがさらに便利になる新機能をご紹介いたしました。
現状、日本では利用できるようになっていませんが、ホテルを運営しているオーナー様におかれましては、いつ実装されても良いように定期的に管理画面をチェックすることをお勧めいたします。
いちいちGBPの情報などチェックしていられない、新機能に対応しきれないなど、マイビジネスの管理・運用に課題を感じられている方、マップでの露出を高めて問い合わせを増やしたいという方は、ぜひ一度プロにご相談ください。
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