Googleビジネスプロフィール（以下GBP）のレビューが頻繁に削除されていることはご存知でしょうか？ 実際、当社コラムでも以前にご紹介している通り、毎年スパムアップデートがあるごとに、世界で数千万件に及ぶレビューが削除されていることが報告されています。※1
そこで米国のGMBapi社は、レビュー削除の理由を明らかにするため、79か国、500万件以上のレビューを調査、分析しました。
今回は、昨年12月に公開された海外記事「Googleがレビューを削除する方法と理由」を前後編にてご紹介します。
前編は、削除されたレビューの星評価別の考察、削除が急増する日の傾向の調査結果です。
早速見ていきましょう。
※1 参照過去コラム：
参照、画像引用：
https://gmbapi.com/news/google-deletes-5-star-reviews/
星評価ごとの削除率
画像は、「星評価ごとの削除率」を円グラフで表したものです。
星5をつけたレビューの削除率が73.1％と圧倒的多数を占めています。次いで、星1のレビューが12.8％と、2番目に高くなっています。
更に、星評価別の「削除されたレビュー数と削除されていないレビュー数の割合」のグラフを見てみましょう。
横軸が星の数を表しており、青いグラフが「削除されたレビュー」、黄色いグラフが「削除されていないレビュー」を表しています。星5と星1のレビューでは、全体のレビューの半分以上の数が削除されていることがわかります。
評価別の削除原因
星5の削除原因としては、疑わしいレビューやインセンティブのあるレビューがないか精査された結果と考えられます。
次に削除が多い星1ですが、「低評価レビューは不快な言葉やスパムが原因で削除される」ことが原因として挙げられます。
否定的なレビューは不満を詳しく、感情的に述べるため長くなる傾向があります。よってスパム対象のワードが多くなり削除対象になりやすいとみられます。
下のグラフは、星評価ごとのレビューの平均単語数を表しています。
横軸が星評価の数になっており、縦軸に沿ってレビューに含まれる文字が多いことを表しています。
星1のレビューは星5のレビューに比べ総レビュー数は大幅に少ないものの、レビューに含まれるワードが原因で削除率が2番目に高くなっています。
中程度の評価のレビューはバランスが取れており、ビジネスの評判への影響も小さいため、削除される可能性が低くなっているようです。つまり極端な評価をターゲットにしていると考えられます。
削除が急増する日の傾向
画像は「一日あたりに削除されるレビュー数」のグラフです。特定の間隔で削除量が多くなっており、2024年10月半ばから11月初めに削除レビュー数が1500件を超えている日があることが確認できます。
10月は「レビューを含むスパム全般を対象としたスパムアップデート」が実施されたので、この時期の削除数急増は想定内です。
11月初めはコアアップデートが展開されました。これは「検索結果の品質向上が主な目的」とGoogleは述べていました。レビューに関しては触れていないものの、信頼性や信ぴょう性に問われるレビューが影響を受けたと考えられます。
Googleは12月中頃にもコアアップデートを展開しており、グラフが急上昇しているのがわかります。これらのアップデートとレビュー削除の関連は断定できないものの、傾向を追う必要があるといえます。
まとめ
今回は、削除されたレビューの星評価別の考察、削除が急増する日の傾向の調査結果を、前編記事としてご紹介しました。
後編は、削除されたレビューの返信率と、レビュー削除の多かったカテゴリやビジネスについての調査結果をご紹介します。
後編記事のアップ時期は2月末ごろの予定です。
是非併せてご一読いただけると幸いです。
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文責：laugh