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海外マイビジネス事情(1)「最終更新時間」が重要に!?

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今回から海外のGoogleマイビジネス事情をご紹介するコラムの連載を開始いたします!
毎月1~2本のペースで、最新情報をお送りする予定です。

さて、2020年7月からオーストラリア、イギリスのロンドンなど海外の一部地域で、Googleマイビジネスに「最終更新日」が表示されるようになりました。
新型コロナウイルス感染症対策として、外出禁止令やロックダウンなど人々の行動が強く制限された海外において、「近くのお店が現在営業中かどうか」「今ネットにあがっている情報は最新のものなのか」ということが重要視された結果としての措置とみられます。

連載1回目は、マイビジネスの最終更新時間についての海外の最新情報をお届けいたします。

ロンドンなどで始まったマイビジネスの最終更新時間の表示

Googleマイビジネスに営業時間が最後に更新された時刻が表示されるようになりました。

以下の例はロンドンの小売店のマイビジネスです。
店舗の基本情報の中、特に営業時間の項目の下に「最終更新日時」が記載されています。

ロンドンで見られたGoogleマイビジネスの最終更新日時の表示

引用:https://searchengineland.com/google-adds-last-updated-hours-notification-to-gmb-profiles-338788

海外メディアでは世界的な実装だと考えていると報じられましたが、弊社が確認した範囲では、2020年10月9日現在、日本では実装されていません。

複数のサードパーティによると、マイビジネスが最終更新時間の表示機能を追加したとしても、店舗(ビジネス)への問い合わせは増加しているとのことです。
これはネットで検索をしても営業時間などの情報が入手できないか、または正確な情報だと安心できない人が多いためではないかと発表されています。
アメリカ版の食べログのような大手レビューサイトでも、最終更新時間を表示する機能が採用され始めているとのことです。
恐らく日本でも、店舗スタッフの方が電話対応に追われているという状況は起こっているかと思いますので、アメリカと同様に最終更新時間の表示が始まる可能性はあるのではないでしょうか。

ユーザーは「近くのお店」の営業時間を知りたいと思っている

「自分の近くのお店」を知りたいというユーザーの需要に応えることは、これまでと同様に重要です。
アメリカでのアクセンチュアとネクストドアの調査データによると、多くの業態でネットショッピングが盛んに成長しているにもかかわらず、消費者はこれまで以上に地元での買い物に興味を持っています。
もう一つの指標であるGoogleトレンドのデータでも、「近くの●●」のクエリがロックダウン期間と「ロックダウン後」の期間を通じて落ちてはいないことを示しているとのことです。

アメリカのGoogleトレンドのグラフ

引用:https://searchengineland.com/google-adds-last-updated-hours-notification-to-gmb-profiles-338788

では日本の事例として、2019年9月から2020年9月末までの1年間のGoogleトレンドを見てみましょう。
新型コロナウイルスが流行し始めた3月の半ばから緊急事態宣言があった5月末頃までの間は「近くの●●」という検索数は落ちていますが、その前後の期間を見ると平常時と比べても「近くの」というワードは常に需要があるということがわかります。

日本のGoogleトレンドのグラフ
画像:Googleトレンド(2020/10/09調べ)

※グラフの目盛0~100は、グラフ上の最高値を基準として相対的に表した数値であり、実際の検索数ではありません。

今後の予想

Googleマイビジネスは、感染症が流行して以来、新しいサービスや情報をユーザーに伝える手助けをするために多くの機能を追加しました。
アメリカではマイビジネスだけでなく、Yelp、Facebook、Nextdoor、TripAdvisorなど様々な企業のサービスも同様に店舗運営者をサポートする機能を追加しています。
しかし最終更新時間が古いものだと、ユーザーは戸惑ってしまい店舗に直接電話して確認してしまう、店舗は電話対応に追われてしまう、という負の連鎖が起こっているとのことです。

最終更新時間の表示という機能はほんの小さなアップデートではありますが、店舗への電話の問い合わせを軽減させ、マイビジネスの情報が実際に正確であることをユーザーに提供することができます。
この機能を活かせるかどうかはマイビジネスなどの情報更新の担当者にかかっている状況です。

しかし今後、最終更新時間の表示が問題になる可能性も考えられます。
例えばマイビジネスが1 か月以上も更新されていない場合、その情報は鮮度が低く、ユーザーに不信感を与えてしまうでしょう。
そして店舗に人が集まらなくなってしまい、最終更新時間の表示機能が店舗に損害を与えるとGoogleが判断した場合、この機能を削除することが考えられます。

2020年10月現在はまだ新型コロナウイルス感染症の感染は拡大しており予断を許さない状況ですので、事業者の皆様もユーザーに最新の情報を発信することに重点を置いているかと思いますが、この機能がウイルスの流行が収束した後にも残ったとしたら、事業者側は今後も、マイビジネスの最終更新時間を最新の状態に維持し続けなければならなくなるでしょう。

日本への導入見通し

日本で最終更新時間の表示が導入されるのかどうかは不明ですが、現状、投稿やクチコミには投稿された時間が表示されていますので、それらの機能から店舗の最新の状況を判断しているユーザーもいるかと思います。

例えば、投稿機能には「COVID-19の最新情報」というテンプレートがありますが、それを活用して緊急事態宣言の頃に営業時間の変更のお知らせを投稿した方は、最近投稿を更新していらっしゃいますでしょうか。

最新の投稿が1ヶ月も2ヶ月も前だと、ユーザーはその情報を信用できず、公式サイトを見たり店舗に直接電話するなどの手間が増えてしまい、結果的に店舗スタッフの対応コストもかかってしまいます。
こういった流れは海外と変わらないのではないかと考えられます。

今後更新時間の実装があるなしに関わらず、マイビジネスからの来店を増やすために、投稿機能で店舗の現状やキャンペーン情報を発信すること、クチコミへの返信を行うことでマイビジネスを更新し続けることをおすすめいたします。

まとめ

今回は海外の最新MEO情報をご紹介いたしました。
前述の通り、日本ではまだマイビジネス全体の最終更新時間の表示は導入されていませんが、投稿機能とクチコミには投稿時間が表示されています。
ご担当者様には引き続き、マイビジネスの更新し、最新情報を常に発信し続けることをおすすめいたします。

しかし、マイビジネスの管理・運用に課題を感じられている方もいらっしゃるかもしれません。
また、この機会にネットでの情報発信を強化し、マップでの露出を高めて問い合わせを増やしたいという方もいらっしゃるでしょう。

そういった場合は、ぜひ一度プロにご相談ください。

MEO対策を行っていない方はもちろん、すでにMEO対策を行っている方であっても、効果を実感できない方や社内での運用に限界を感じている方へ、弊社ではMEO対策に関するサポートサービスを提供しております。

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    参考記事:
    Google adds ‘last updated’ hours notification to GMB profiles(Serch Engine Land)
    https://searchengineland.com/google-adds-last-updated-hours-notification-to-gmb-profiles-338788