ナレッジパネルとは、検索結果に対して右側(デスクトップの場合)または上部(モバイルの場合)に表示される情報枠のことです。検索対象ワードによって、Googleが自動生成するもの、Googleビジネスプロフィール(以下GBP)として表示されるもの以外に、一定条件を満たしたビジネスやブランド、著名人などが対応可能な「ナレッジパネル認証」等があります。表示される場所は同じですが、性質と役割に明確な違いがあります。
今回は、WordStream社による「ビジネスでGoogleナレッジパネルを活用する方法」という海外記事を基に、ナレッジパネル認証について、GBPとの違いなどをご紹介します。
参照:
https://www.wordstream.com/blog/google-knowledge-panel
ナレッジパネルの概要と認証の方法
通常のナレッジパネルは、一般名詞、人物、場所、組織、物事など多岐にわたる情報がGoogleにより自動的に生成されます。また、GBP以外は通常の検索画面にのみ表示され、マップには表示されません。
表示される情報はウェブ上のさまざまな情報を基にGoogleが生成しています。
映画や音楽など特定のトピックに関しては、Googleが信頼できるデータを提供するデータパートナーと協力し、そのデータを他の公開ウェブソースの情報と組み合わせることもあります。
表示される様々なナレッジパネルのうち、いくつかの情報の対象者(ビジネスの関係者や著名人等)に限り、認証を受けることができる場合があります。
「ナレッジパネル認証」を受ける方法は以下の通りです。
まず、自身のビジネス等を通常検索します。
認証できるパネルが存在している場合、ビジネスカテゴリの横にある縦の3点リーダーをクリックすると、「ナレッジパネルの認証を受ける」の表示が出てきます。
「ナレッジパネルの認証を受ける」を選択すると、認証を受けるための画面に遷移します。
中央の「認証する」をクリックします。
①該当パネルのアカウントから承認作業を進めていきます。個人のパネルであれば本人が、組織の場合は、公式に管理を担当する社員等が代表として申請します。(後述③で、管理権限の証明が必要です。)
②本人確認証(身分証明)の情報を登録します。
(画像引用:https://beginners-hp.com/seo_google_knowledgepanel.html)
「Selfie with ID」には、免許証やパスポートを持った自分の写真(自撮り)を登録します。自身の顔全体が収まり、免許証やパスポートに記載された本名や顔写真が判るように撮影します。
③ウェブプロフィール
自身や自身が代表している組織のプロフィールがわかるウェブサイトのURLを入力、管理していることを証明するスクリーンショットを貼り付けます。
④承認
以下にチェックを入れ、送信します。
(画像引用:https://beginners-hp.com/seo_google_knowledgepanel.html)
Googleでの確認後、認証されるとメールが届きます。
自動生成された通常のナレッジパネルは自分(自社)で編集することができませんが、認証を受けることでナレッジパネルに誤った情報が表示された場合、編集を提案することができます(※変更は保証されません)
Googleが信頼できる情報源から一貫した情報があると判断した場合にナレッジパネルは生成されます。そのため、必ずしも有名人や大手企業、ブランドである必要はありません。ローカルビジネスやインフルエンサーでもナレッジパネル認証を利用できる場合があります。
GBPとナレッジパネル認証の違いと関連性
GBPとナレッジパネル認証の違いについては以下表を参照してください。
GBP | ナレッジパネル認証 | |
情報の提供主体 | 事業者自身が管理 | Googleが自動生成したものを認証する(完全管理ではない) |
情報のコントロール | オーナーが(ある程度)自由に編集・更新可能 | 基本的にはオーナーが直接コントロールできないが、認証を行うことで編集「提案」が可能になる。 |
主な表示内容 | 店舗の詳細な情報、来店促進に特化 | 企業・ブランドの概要、事実情報に特化 |
主な対象 | 実店舗の他、出張などでユーザーに直接サービスを提供するビジネスなど | 人物、場所、組織、物事など広範囲 |
目的 | 集客、顧客とのコミュニケーション促進 | 検索対象の概要理解の促進 |
GBPは正しく登録を行えば、屋号や商号での検索等でナレッジパネルに表示されるようになるのが通例です。
ナレッジパネル認証をした場合でも、GBPが作成できる場合には、別途作成することを推奨します。GBPの他にも、Wikipedia、ニュース記事など、権威のあるウェブサイトからの情報等がパネルの内容に影響を与えます。
前述のように、誤った情報に編集提案しても変更は保証されないため、情報源になりうるGBPやWikidataで情報を編集し、ウェブ全体で一貫性を保つことが求められます。
ナレッジパネル認証のメリット
ナレッジパネルはユーザーにとって一目で信頼できる情報源として機能します。
認証を得ることでGoogleが公式に情報をまとめているという証左にもなり、ユーザーに安心感を与え、ビジネスの信頼醸成にもつながります。
更に画面上に大きく表示されることで競合他社よりも際立つことができ、ユーザーが検索結果をクリックする前にビジネスに関する基本的な情報を把握することができます。
特に検索の大部分を占めるモバイル検索においては、スクロールすることなく重要な情報が得られるため、ユーザーの行動を促しやすいと言えます。
なお、2025年6月現在、デスクトップで一部のビジネス、個人名で検索した際、モバイル表示同様、画面上部に横長カード型のナレッジパネルの表示が確認されています。
今後この表示が一般的になるのかは不明ですが、デスクトップ検索でこれまでよりも各段に大きく表示されるようになったことで、ナレッジパネルの視認性が高まり、その重要性がますます高まってきていると言えそうです。
新しく確認されたばかりの表示形態のため、今後の動向が分かり次第、当コラムでお伝えしたいと思います。
まとめ
今回はナレッジパネル認証について、GBPとの違いやその関連性についてご紹介しました。
ナレッジパネル認証を取得することで、ユーザーの信頼を得て行動を促す強力なツールに成り得ます。直接コントロールできない部分が多いのも事実ですが、特に自社名や自社ブランドについては、常に最新の情報が掲載されるよう目を光らせる必要があります。
GBPの運用管理、MEO対策にお悩みのある方は、ぜひ一度プロにご相談ください。
MEO対策を行っていない方はもちろん、すでにMEO対策を行っている方であっても、効果を実感できない方や社内での運用に限界を感じている方へ、弊社ではMEO対策に関するサポートサービスを提供しております。
お問い合わせは、無料のお問い合わせフォームより24時間受け付けております。
まずは、お気軽にご連絡ください
文責:laugh