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海外GBP事情(19)「プロファイルの強度」「新カテゴリ追加」ほか

海外のGoogleビジネスプロフィール(以下GBP、旧マイビジネス)の動向をご紹介するコラムの連載19回目です。

今回は、「プロファイルの強度」「カテゴリリストに新カテゴリ追加」「Googleマップにおけるスパムの検出と防止のためのシステム」の、3種類のアップデートについてご紹介します。

「プロファイルの強度」は2023年2月に導入されたもので、カテゴリリストの追加は2023年3月の更新について扱ったものです。また、スパム検出と防止のためのシステムは2023年3月導入となります。

早速、見ていきましょう。

※本コラムタイトルは2021年11月にビジネスプロフィールへと名称が変更された後も「海外マイビジネス事情」として継続しておりましたが、GBPの名称が一般化してきたことを受け今回より「海外GBP事情」へと変更しました。

プロファイルの強度

2022年6月、GoogleはGBPの設定にさらに手を加えるかどうかを示す「プロファイルの強度」のステータスアイコンのテストを開始しました。これは23年2月、日本を含め実装が完了した模様です。

「プロファイルの強度」は以下のように、SERP内のGBP管理画面の右上にドーナツアイコンとして表示されます。

プロファイルの強度を100%にするには、基本情報はもちろんのこと、Google広告などを設定する必要があります。本来GBPの完成度にそういった機能の有無は問われないため、米国のローカルSEOの専門家はこのアップデートに満足していません。

当社としても、広告設定をしなければ「良好」表示を得られないというのは本末転倒ではないかと考えます。実際は広告を設定しなくてもGBP運用上は問題がないはずなのですが、広告設定をしなければMEOの掲載順位が落とされてしまうのではないかと疑心暗鬼を招きかねないからです。

広告設定をしなければ「100%良好」にはなりませんが、GBP運用上、特段問題ないということは理解しておいた方がいいでしょう。

参考記事
https://www.seroundtable.com/google-business-profile-profile-strength-status-34928.html

GBPのカテゴリリストに新カテゴリ追加

GBPのカテゴリリストは定期的に追加や削除、更新が行われています。このカテゴリリストは国によって少し異なります。2023年3月に米国で追加されたカテゴリは以下の14項目です。

・アゼルバイジャン料理店

・ビットコインATM

・電動スクーター販売店

・電気自動車販売店

・電動バイク販売店

・フィリピンの食料品店

・園芸機械サプライヤー

・キネシオセラピスト

・整形靴専門店

・出張シェフサービス

・警察公舎

・ショールーム

・タタ・モーターズ特約店

・教職員住宅

これらは全て日本にも追加されています。ただし以下の5項目は、2023年4月現在、英語表記でしか確認できませんでした。

・アゼルバイジャン料理店(Azerbaijani Restaurant)

・ビットコインATM(Crypto ATM)

・フィリピンの食料品店(Filipino Grocery Store)

・キネシオセラピスト(Kinesiotherapist)

・出張シェフサービス(Personal Chef Service)

日本ではなじみの薄い業種が多いものの、「ショールーム」や「電気自動車販売店」等、一部日本でも展開されている業種も含まれています。いずれかのカテゴリにビジネスが該当している場合、サブカテゴリー等に設定し、ビジネスの正確性を高めましょう。

参考記事
https://www.sterlingsky.ca/google-my-business-category-changes/

Googleマップにおけるスパムの検出と防止のためのシステム

Googleは2022年にいかにマップのスパム問題に対処したかについての統計を公開しました。以下にその一部を紹介します。

・1億1500万件を越えるポリシー違反のレビューをブロックまたは削除しました。これは前年より20%増えています。

・2億枚以上の写真をブロックまたは削除しました。

・700万本以上の動画をブロックまたは削除しました。

・偽のGBP作成を2000万回阻止しています。

Googleは新たな機械学習モデルをリリースし、不正なGBPの作成を例年の何倍もの速さで特定できるようになりました。

Googleマップ内のユーザー投稿写真にビジネスのとは別の電話番号を記載し、自身の番号へ電話させようとするスパム行為が米国で流行っているようですが、こういったスパム行為についても自動的に検出しブロックできるようになりました。

現在、ChatGPTを用いて偽の高評価レビューを大量に投稿するという新たなスパム行為が見られ始めました。残念ながら、Googleのアップデートはスパム業者とのいたちごっこになっているというのが現状です。

参考記事
https://searchengineland.com/google-maps-can-detect-fake-phone-numbers-in-photos-and-remove-them-395098

まとめ

今回は最近のGBPに関するアップデートのなかから「プロファイルの強度」「カテゴリリストに新カテゴリ追加」「Googleマップにおけるスパムの検出と防止のためのシステム」の3つを紹介しました。

GBPのプロファイル強度が100%になっていないからといってGBPが不完全であるというわけではないことをご承知おきください。また、GBPのカテゴリリストを定期的に確認したほうがいいでしょう。ご自身の業態の新しいカテゴリが静かに追加されることもよくあります。

GBPの管理に悩んでいる方は、ぜひ一度プロにご相談ください。

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文責:フーミン

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