海外のGoogleマイビジネスの動向をご紹介するコラムの連載13回目です。
2021年11月末から12月上旬にかけて、ローカル検索のアップデートが行われました。
さらに、以前当コラムでもお伝えしたマップ枠のレイアウト変更もあり、MEOにかかわるアップデートとしては数年ぶりに大規模なものとなりました。
参考記事:Googleローカルパックのレイアウト変更! ランキングへの影響は?
海外のあるマーケターはこのアップデートを「Vicinity Update(周辺環境のアップデート)」と名づけ、様々な分析を行っています。
どのようなビジネスでランキングが上がったのか? または下がったのか? 世界のマーケターによる分析の結果をご紹介いたします。
※2021年11月8日よりGoogleマイビジネスは「Googleビジネスプロフィール」という名称に変更されましたが、本連載では引き続きマイビジネス表記で統一いたします。
告知なしで行われた大型アップデート
今回のアップデートは、2021年11月30日に開始されたようです。
通常、アップデートの際にはGoogle公式Twitterにて告知がありますが、今回は告知がなく突然のアップデートとなりました。
2021年12月8日に海外のマーケターが異変に気付き、Google公式Twitterに質問したところ「2021年11月30日~2021年12月8日間にアップデートをしていた」と発表されました。
公式Twitterは今回の意見に対し「アップデートについて目立つものはアナウンスするが、全部公表するわけではない。しかし今回発表がなかったのはミスだった」としています。
アップデート告知がなかったことをミスだと認めるということは、それだけ大きなアップデートだったのではないかと言われています。
事実、国内外問わずマーケターたちの間では「過去5年間で最大のアップデートだった」との反応が上がっています。当社としても、少なくともここ3~4年はこのようなアップデートはなかったように記憶しておりますので、同様の見解を持っています。
今回のアップデートでランキングが下がったビジネスは?
今回のアップデートでは、目に見えてGoogleマップのランキングに変化がありました。
実際、どのようなビジネスに影響があったのか見ていきましょう。
ビジネス名にキーワードが含まれているビジネスは、ランキングが下がった
そもそもGoogleマイビジネスのビジネス名にキーワードを入れるのはガイドライン違反です。
今までそれは「ビジネス名の範疇を外れて長々と設定されていた場合」にランキングが下がっていました。
しかし今回のアップデートで、そのルールが厳格化されたようです。実際のスクリーンショットを見ていきましょう。
▼アップデート前のランキングの様子
※Injury Lawyers=傷害弁護士
▼アップデート後のランキングの様子
※Law Firm=法律事務所 Law Group=法律グループ
画像引用:sterlingsky The Vicinity Update: What You Need to Know About Google’s Largest Local Algorithm Update in 5 Years
https://www.sterlingsky.ca/vicinity-algorithm-update/
※画像内赤枠は当社で記載したものです。
アップデート前のスクリーンショットでは、検索ワード「傷害弁護士」に対して、ビジネス名に「名前+傷害弁護士(一枚目画像内赤枠Injury Lawyers)」というワードが入っているビジネスがマップ枠の上位3位にランクインしていました。
しかし、アップデート後は「名前+法律事務所(二枚目画像内赤枠Law Firm)」といったビジネスのランキングが上がっており、相対的に「傷害弁護士」というワードが入っていたビジネスはランキングが下がってしまいました。
Googleは「法律事務所」はビジネス名の範疇であるが「傷害弁護士」はキーワードを入れているという判断をしたようです。
位置情報がランキングに及ぼす影響がアップ
その他にも、位置情報によってランキングの変動がありました。
ビジネスの住所を基準に、そこから離れた地点でのランキングが下がりました。以下はアップデート前後のスクリーンショットです。
画像引用:sterlingsky The Vicinity Update: What You Need to Know About Google’s Largest Local Algorithm Update in 5 Years
https://www.sterlingsky.ca/vicinity-algorithm-update/
このアップデートにより、検索位置からより近い場所にあるビジネスが検索で優先表示されるようになりました。
その他、著名なビジネスの支店のような場所はランキングが上がったという報告もありました。
このことから、今回のアップデートは「Vicinity Update(周辺環境のアップデート)」と呼ばれています。
まとめ
今回のアップデートでは、新たな基準ができたのではなく、これまでのルールの精度が上がり、規約の運用が厳格化したというほうがより正確だと考えられます。
ビジネス名にキーワードを入れない。より近くのユーザーに対しアピールをする。
今後もこの2点の基本ルールを遵守しながらマイビジネスの上位化を測っていきましょう。
マイビジネスの管理・運用に課題を感じられている方、マップでの露出を高めて問い合わせを増やしたいという方は、ぜひ一度プロにご相談ください。
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