海外のGoogleマイビジネスの動向をご紹介するコラムの連載11回目です。
今回は、2021年秋に発表されたマイビジネスの新機能を3点、ご紹介します。
日本国内にはまだ実装されていない新機能もありますが、日本での実装時にユーザーが貴店を探しやすくなるよう、事前に準備しておきましょう。
ぜひ今の内にチェックしてみてください。
※2021年11月8日よりGoogleマイビジネスは「Googleビジネスプロフィール」という名称に変更されましたが、本連載では引き続きマイビジネス表記で統一いたします。
サービスについて現在「提供している」かどうかの表示が出るように
「提供している」表記とは、2021年10月にテストされているのが発見された新機能です。
こちらは2021年12月現在本格的に使えるようにはなっていない機能で、オーストラリアのSEO専門家の方が最初に発見・共有した情報となります。
自分が探しているサービスを検索すると、マップ枠に表示されたマイビジネスの中で「Offer(提供している)」と表示されるとのことです。
引用:Google Local Pack Offer Label Attribute(Search Engine Roundtable)
https://www.seroundtable.com/google-local-pack-offer-label-attribute-32201.html
検索ワードが「ギャラクシー スマホ 修理」であることに対し、赤枠内に「提供:ギャラクシーS21Ultra 画面修理」などと表示されています。
以前はスマホ修理と検索して出てきた店に行っても、その機種に対応していないなどというトラブルが発生することもありました。
しかし、こちらの新機能が実際に使えるようになればそのような悲しい事態も減少するのではないかとのことです。
また、こちらの機能を利用する方法についてマイビジネスの「サービス機能」への記述が必要なのか、ウェブサイトの記載から引用されているのか等の仮説を立て弊社独自に調査をしましたが、まだ不明となっています。
続報があり次第、改めて記事にいたします。
こちらの機能がまだ日本では実装されていないとはいえ、今でも提供しているサービスを記入していないことによる機会喪失、提供の終わったサービスを変更し忘れて「書いてあったのに提供していない」というトラブルは起こり得るかと思います。
マイビジネスは常時最新の状態に保つようにしましょう。
近隣レストランの価格表示
次に、2021年11月に追加された新機能です。
マイビジネスに寄せられたレビューを元に、飲食店の価格帯が表示されるようになりました。
こちらの機能は現在アメリカでのみ使えるようになっています。
引用:Keep it chill this holiday with new tools from Google Maps(The Keyword)https://blog.google/products/maps/keep-it-chill-holiday-new-tools-google-maps/
※画像内の赤枠は当社で追加したものです。
価格帯は$10単位で表示され、単純な使用金額の目安ではなく「いくら使った人がどれだけいるか」ということを示すグラフになっています。
以前のアップデートで、飲食店のマイビジネスのレビューは☆の数での評価と自由記述だけでなく、「テイクアウトしたか、お店で食べたのか」また「ランチで利用したのか、ディナーで利用したのか」などの質問にワンタップで回答できるボタンが増えました(日本ではモバイル版のみでベータ版を提供中)。
▼日本の飲食店のレビュー記入欄(2021年12月時点では価格帯を入力するための欄はありません)
海外のマイビジネスでは、画像の質問に加え、価格帯に関してもワンタップで情報を入力することが可能になっており、その価格帯情報を集計したものがマイビジネスのトップで自動で反映されるという機能になっているようです。
店舗側が平均予算を設定して表示させるのではなく、ユーザーが自分が店舗でいくら使ったかという情報が元になって表示されるとのことです。
LGBTQへ配慮していると表示が可能に
こちらは2021年10月にアメリカで追加された機能です。
マイビジネスの基本情報に「Crowd(群衆)」というチェックが入れられるようになりました。
日本では「客層」と表現されており、「LGBTQフレンドリー」「トランスジェンダー対応」の項目にチェックを入れることでLGBTQ(性的マイノリティ)の方、トランスジェンダーの方に対応しているというマークをマイビジネス上に表示させられるようになります。
▼日本語版の管理画面の入力欄
▼Googleマップでの表記
LGBTQの方に対して友好的であるとビジネスプロフィールに書かれていれば、当事者は安心してそのビジネスに足を運ぶことができそうです。
ただし、現状実際どのように取り組んでいるのかを明記する必要はなく、チェックを入れる際の明確な基準も発表されていません。
あくまで表示するビジネスの自己判断になっています。
具体的にどんな取り組みを行っているかを記載したい場合は、基本情報の説明文や投稿機能、サービス機能を活用して発信することをおすすめいたします。
まとめ
今回はマイビジネスの新機能を3つ紹介いたしました。
どれも貴店を求めているユーザーと貴店がよりマッチングしやすくなるような機能でした。
しかし「提供している」表示の機能でご紹介したとおり、情報が古い場合はトラブルに繋がりかねません。
常にマイビジネスを最新の状態に保ちましょう。
マイビジネスの管理・運用について行き詰まりや疑問を感じていらっしゃる事業者様は、ぜひ一度プロにご相談されてみてはいかがでしょうか。
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