MEOコラム

サイトを閲覧しない『ゼロクリック』が65%に!?今こそマイビジネスを活用しよう

2021年3月下旬、アメリカで『ゼロクリックサーチ』に関する調査結果が報告され、話題になりました。
ゼロクリックサーチとは、ユーザーがGoogleで検索を行った後ウェブサイトを訪問せず、検索行動を終了することを指します。
世界中で行われている検索の中でこのゼロクリックサーチの割合が2020年は64.82%にまで増え、ついに50%を超えたというのが今回のニュースです。
つまり、ユーザーが行う検索行動の約半数でウェブサイトが閲覧されていないということになります。

ゼロクリックサーチはなぜ起こるのか、何が問題視されているのか、ゼロクリックサーチが検索全体の半数を占めるという事実を前に私たちはどのような対策をとるべきか。
早速見てまいりましょう。

ゼロクリックサーチとは?何が問題視されているのか?

ゼロクリックサーチとは、なぜ検索全体の6割も占めるのか?

冒頭でもご紹介したとおり、ゼロクリックサーチとは一般的にユーザーがGoogleで検索を行った後、ウェブサイトを訪問せず、検索行動を終了することを指します。

ゼロクリックサーチが増えた理由としてまず考えられるのは、スマホの普及によって多くの人が手軽に検索できるようになったことでしょう。
自分の検索行動を振り返ってみれば、誰しも思い当たる節があるのではないでしょうか。
検索ワードを間違えたため検索をやり直すというのは誰でもやりがちですし、正しく検索したつもりでも思ったようなウェブページが表示されなければやり直しをするでしょう。
このように検索をやり直す際、最初の検索がゼロクリックで終了する場合が多いというのは容易に想像がつきます。

また、Googleは近年ナレッジパネルや強調スニペットなどの表示手法を増やしたため、ウェブサイトを閲覧しなくてもユーザーが欲しがる情報が検索結果ページそのものに表示されることが増えました。
ナレッジパネルはパソコンで検索した際に、右側に表示されるまとまった情報のことを指します。
店舗や場所のマイビジネスが表示されていたり、有名人の経歴がWikipediaから引用されていたりといったところを一度は見たことがあるでしょう。

■ナレッジパネル

強調スニペットは、ウェブサイトなどからテキストや画像を引用し、検索結果に表示する手法です。
検索結果一覧の1位のウェブサイトよりも上に表示されるため、ユーザーは知りたい情報をわずか数秒で得られるようになっています。
日常的なちょっとした疑問に対する回答を得るにはこれだけで十分である考えて、ウェブページを開かずに離脱するユーザーは多いでしょう。

■強調スニペット

このように、Googleは早く検索結果を知りたいというユーザーのニーズに答えるため、何種類もの表示方法を開発しています。

さらにゼロクリックサーチの割合が2019年には56.1%だったのに対し、2020年には64.82%まで増加したのは、新型コロナウイルス感染症の拡大によって外出を控えて安全を守るために信頼できる機関からの情報収集を試みたり、ネット上で仕事や娯楽を行う人が増加したりと、世界中の人々の生活様式が変わってしまったことも関係しているということも考えられます。

ゼロクリックサーチが問題視される理由

Googleがウェブサイトを訪問しなくてもいいような検索結果画面を構築しているのは、ユーザーの利便性を高めるためです。

しかし一方でウェブサイトが本来得られるはずだったトラフィックを失わせているのではないかという懸念があり、マーケッターの間でしばしば議論されてきました。
ウェブサイトへのアクセスが減少すればコンバージョンも減少しますし、SNSへとシェアされる機会も失ってしまいます。

また、飲食業や宿泊業で特に顕著ですが、グルメサイトやホテルの予約サイトと同じように、Googleによってユーザーが競合へと流されてしまうリスクもあります。

ゼロクリックサーチについてGoogleの主張は?

2021年3月22日にゼロクリックサーチに関する調査が大きな話題になると、Googleは3月24日にそれに回答にあたる記事を公開しました。

ゼロクリックサーチに対するアプローチについて、主に4点挙げられています。

・検索ワードを再検討するユーザーに対して、関連検索などを提案
検索ワードを間違えたり、思ったような結果を得られなかったりしたユーザーに対しては「関連検索」リンクなどを提供しているとのこと。
関連検索だけでなく、「もしかして」という表示で他の検索ワードをおすすめするという機能もあります。

・事実を探しているユーザーに対して強調スニペットなどを活用
外国との時差・現地時刻など、事実に基づく情報については、強調スニペットと同様に検索結果1位より上にすぐに表示するようにしています。
天気予報、スポーツのスコア、通貨換算などは信頼できるメディアから引用されている場合があります。
つまり、どのウェブページを見ても同じような内容になる事柄は、このような対応がされているという主張です。
また、新型コロナウイルス感染症やアメリカ大統領選挙など重要なトピックに関しては、誤った情報によって人々が混乱することのないよう事実だけを表示するようにしていたと公表しました。

・ユーザーをビジネスと直接つなげるためにマイビジネスを活用
特に店舗型のビジネスでは、マップ枠あるいはナレッジパネルなどを通してマイビジネスへユーザーを誘導しているとのこと。
マイビジネスの情報を閲覧して来店したユーザーは、確かに従来のようにウェブサイトへのクリックを必要としません。
毎月40億を超える企業とユーザーをローカル検索で接続するよう促進しているとのことです。
これには、20億回を超えるウェブサイトへのアクセスのほか、電話、道順、食事の注文、予約などの接続が含まれているということも明かされました。

・アプリに直接案内する
アプリのダウンロードページ(Google Play StoreやApp Store)に素早くたどり着けるような表示も行われています。

ゼロクリックサーチが65%を占める現在、私たちにできることは?

ウェブサイトを強化する

強調スニペットは確実に狙えるものではありませんが、選ばれやすくなるためにわかりやすく文章を書くように工夫をすると良いそうです。
また、構造化マークアップを行うことでリッチスニペットを表示させたり、わかりやすいグローバルナビゲーションを設置してサイトリンクを表示させたりすることは可能です。
ウェブページの設計やコンテンツの作成の際は気をつけてみましょう。

■リッチスニペット

■サイトリンク

SNSを活用する

Google検索だけに依存しないよう、SNSの活用でユーザー獲得の間口を広げましょう。
まずは、Twitter、Instagramなどで競合がどんな投稿をしているか研究してみてはいかがでしょうか。

店舗ビジネスに一番のおすすめは、マイビジネスの活用

しかし、ウェブサイトの設計の見直してコンテンツを書き直したり、SNSで多くのフォロワーを獲得してバズるのを狙ったりといった戦略は実るまで膨大な時間とコストがかかります。

店舗ビジネスを運営している事業者の場合、一番のおすすめはマイビジネスの活用です。

ウェブサイトで強調スニペットを狙うよりも、マイビジネスでナレッジパネルの獲得を目指す方が、比較的簡単です。

強調スニペットは「こうすれば確実に表示される」という方法もなく、競合と検索ワードの取り合いになってしまいますが、マイビジネスの表示を上位化させる要因はいくつかわかってきています。
別の記事で詳しく解説しておりますので、自社のマイビジネスが上位化のためのポイントを抑えているかどうか、ぜひご確認ください。

参考記事:最新版:MEOの順位決定要因は?海外記事を元に分析してみました

最新版:MEOの順位決定要因は?海外記事を元に分析してみました

さらに、近年マップアプリの機能が拡充されてきています。
たとえば、「コミュニティフィード」という機能は、ユーザーの好みに合いそうなマイビジネスの最新情報を届ける機能ですので、自社のビジネスと相性の良いユーザーを惹きつけてくれます。
他にも「フォロー機能」でユーザーに店舗のマイビジネスをフォローしてもらえれば、マイビジネスでの投稿がユーザーに毎回届けられます。
このようなSNS的な機能が強化されてきていますので、ルート検索以外にも多様なきっかけでユーザーがアクセスしてくれるようになりそうです。

参考記事:Googleマップでお店のフォロワーを増やしましょう!

Googleマップでお店のフォロワーを増やしましょう!

マイビジネスは育てることでGoogleからの評価が上がり、検索結果やマップでより露出しやすくなるため、ゼロクリックで終わろうとしているユーザーを惹きつけることが可能です。
ぜひご活用ください。

まとめ

ゼロクリックサーチについての是非はまだ議論の余地がありますが、悲観しなくても現状の中で私たちにもできることはまだまだあります。

当社が店舗ビジネスを運営している事業者の方へ特におすすめするのはマイビジネスの活用です。
マイビジネスはSNS等に比べて短期間で成果が出やすいので、登録して終わりにしてしまうのではなく、日々運用し続けて、強力な集客チャンネルへと育てていきましょう。

マイビジネスの管理・運用に課題を感じられている方、マップでの露出を高めて問い合わせを増やしたいという方は、ぜひ一度プロにご相談ください。

MEO対策を行っていない方はもちろん、すでにMEO対策を行っている方であっても、効果を実感できない方や社内での運用に限界を感じている方へ、弊社ではMEO対策に関するサポートサービスを提供しております。

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    参考:
    Google検索は毎年より多くのトラフィックをオープンウェブに送信します(Googleキーワード)
    https://blog.google/products/search/google-search-sends-more-traffic-open-web-every-year/